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↓『気がきく女性・55の秘訣』(里中李生著、三笠書房、2005)より引用(02)
飲み屋に呼ばれて、何かと思ったら、相手の愚痴や自慢話などを散々聞かされて割り勘、というパターンは私にもよくある。
それでその人が、「里中さんに話してよかった」と思って、また誘ってくれるならいいが、そういうこともあまりなく、私の聞き方が悪いのかもしれないとよく考えていた。だが、本当はそうじゃないのだ。自分の話しかしない人間は、無神経なのである。あなたには自慢話をして、別の人には愚痴をこぼし、また別の人には相談事をしていて、自分の話ばかりで、他人の話は聞かないタイプなのだ。
そういう人間の「聞き役」に徹することはない。時間の無駄だ。
長い会話の中で、あなたも、あなたの話をし、それがちょっと長すぎた時に、相手を気づかって、「ところで、彼氏とはどうなった?」と聞くのが最良なのである。
(中略)
人の話を聞いて、ずっと聞き役に徹して、相手を満足させることはあなたを「善人」にすると、気配りの本にもその教えを説いてあるが、相手を調子づかせることが相手を思い遣ることではない。
相手が一方的に、愚痴や自慢話をしていたら、「そろそろ、帰るから」と言って話をやめてもいいのだ。それによって悪化する人間関係は不要なんだ。
↑(引用ここまで)
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私は、人の話を聞くとき「自分がどうしても話したい気持ち(自分のペース重視)」と「聞いてくれている相手を楽しませる気持ち(エンターテインメント性)」のバランスに注目してしまうクセがあります。
…ああ、この人は10対0(自分の「話したい」しか見えていない人)だな、とか。
…この人は自分の話ばかりだけど、笑顔を合間にはさんだり、相手にもリアクションを求めることで、7対3くらいにバランスをとって話しているな、とか。
…この人は、他人の話に(媚びるほどに)頷いてばかりで、争いごとが嫌いな人なんだな。結局、自分のペースを守ることに必死で、相手を楽しませているかどうかまで気が回っていない。2対8くらいかな? とか。
…かと思えば、自分でしゃべっている最中も、自分自身で採点しながらしゃべっていたりもして。。
ちょっと気持ち悪いですね。
俳優の宇梶剛士氏は、先日あるテレビ番組で「他者と接するときは、自分と相手を4対6くらいの割合に重きをおいて対峙するよう心がけている」と言っていました。
「オレが、オレが」と自分の話ばかりしたがっていては、相手から何も吸収することができない。
また逆に、遠慮がちで聞き役ばかりに回っていては、「自分」がそこにいない。
いいところで5対5。
自分への戒めも含めて、4対6くらいがちょうどいい。
…という話でした。
さらに感銘を受けたのは、「特に『自分』が強すぎると、それは誰と話しても『人と出会った』ことにならない」と強調されていた点です。
…どこにでも「話したがり」のおっちゃんやおばちゃんは、います。
…相槌をうってばかりで、そこに『自分』が見えない「いい人」も、大勢います。
私はそんな人を見るたび、この宇梶氏の話を思い出し、自分の身を引き締めるのでした。。
話すときは、相手が聞きやすいように。
聞くときは、相手が話しやすいように。
そしてまた、『自分』が強すぎる人・弱すぎる人への対応も、『相手を調子づかせない』ように。
…目下、訓練中です。。
