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↓『30独身女、どうよ!?(岡田斗司夫著、現代書林、2001)』より引用(38)
岡:「あがき」って、「30になりたくない」というあがき。もちろん、そんなあがき、ムダなんだよ。「30になる前に結婚する」だったら、あがきようもある。でも「30になりたくない」って、それは死ぬしかないじゃん(笑)。30という理不尽。なんか、戦時中の人たちに赤紙が来るような。来るとわかっていたが、お国のために死ぬしかないのかっていう(笑)。
う:赤紙かあ(笑)。さっきの35歳イラストレーターも、「30というのはやっぱりすごい大きな山だった」って言ってましたね。ただ彼女は27で結婚してたから、結婚するための年齢制限という意味じゃないんだけど。でもやっぱり山はあった。周りを見ていても、すごい山だったと。ようするになんだかデッドラインみたいなのがあるんですね。
岡:あのね、男にとっての定年、55歳が、女の子にとっての30歳。「現役引退。お前いらない。こっから先は余生」と言われて、目の前が真っ暗になって「えー!?」「余生なの?」という。女の子の30歳以降って老後なわけ。余生ということは、30歳までに積み上げたものがあって、それからは、その積み上げてきたものだけでくらさなきゃいけない。それが、結婚を急ぐ理由。
う:今なら結婚できる。そうすれば、経済的な安定が得られる。でも、30歳過ぎたら、そんなことはムリという。
岡:そうなんだ。結婚というのは、彼女たちにとって資産の1つ。余生を送るための重要な生活手段。だから、30までにしておく。そこから先は余生だから。
う:うわ~「30歳って、女の定年」。きつ~い!
岡:というふうに、みんな思っているし、みんなが思っている限り、それは仕方ない。
↑(引用ここまで)
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…『30歳って、女の定年』!
そこまでバシっと言われるとさすがに面食らってしまいそうですが、事実、そういう数字に踊らされているように見える女性はたくさんいると思います。
「私20歳で絶対に結婚する!」だとか、仕事をバリバリやっている女性でも「30歳過ぎたらお見合いでもしようかな」だとか、「オイオイ、その数字はいったい何を基準に決めたんだ? いったい誰に刷り込まれたんだ?」と言いたくなるような台詞を簡単に吐く輩はあとを絶ちません。
…まあ、「子どもを産める年齢」やら「歳を重ねるごとに醜くなっていく自分」やら「親・親戚からのプレッシャー」やらに押しつぶされそうになったりもするだろうし、さぞかしものすごい圧迫感なんだろうなあ、と本当に心中はお察しします。が、アホみたいに何の考えもなしに「○○歳でこうしたい、ああしたい」と言ってしまう思慮のなさには、苦笑いするほかないのです。
もし自分が女だったら「年齢」という大きな壁に日々苦しむんだろうなあと恐れつつも、現代に生きる女性たちがこの問題とどう向き合い、何に多く言葉を費やすのか、そこがその人の価値を決めていくのだと思うのです。
日々の話題が「結婚」や「年齢」ばかりの女性に、「知性」や「美しさ」を感じる人はいませんよね?
