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↓『30独身女、どうよ!?』(岡田斗司夫著、現代書林、2001)より引用(18)


岡田氏:女の人ってまじめだなって思っちゃうのは、「でも出産は女性として生まれた義務でしょ?」とさらっという人、結構多い。


うさぎ:多いですよね。


岡:あと、「やっぱり親に孫の顔を見せてあげたいし」とか。


う:私もそれは思っちゃうなあ。


岡:僕が「まじめだなあ」って思うのは何かって言うと、自分以外の基準「親に子供を見せてあげる」とか、「女性の義務でしょ」みたいに、自分の中から出てくるんじゃない動機でよくそんな大変なことがやろうと思えるなあ、と感心してしまう。
でも、これって、女の「ケチ根性」にも起因しているんではないかとも思う。


う:「ケチ根性」?


岡:「ケチ根性」というのは何かと言うと、「11、2歳のときから始まったあのつらくてうっとうしい生理は何のため?」っていう。


う:「ムダだったんじゃないの? あれ」みたいな。


岡:せっかく女に生まれたんだから、結婚して、子供を産んで、育てて、孫だってかわいがって……っていう、人生のフルコースを味あわなきゃ損だと。


う:じゃなきゃ、もったいないと。


岡:女として生まれて、損した感がどうしてもあるよね? じゃあ、女として生まれて、女にしかできないことは絶対にやらなきゃ気がすまない。
「ケチ根性」って言ったら聞こえは悪いけれども、ムダを嫌う心っていうのがあって。とにかく「女っていうのは何が男と違うかって、子供を産めることなんだから、子供を産まなきゃ」っていう、よく聞いたら理屈になってない(笑)。トートロジー(同義反復)っていうんだけど。「子供が産めるのが女なんだから、女は子供を産まなきゃ!」っていう意味論理学的には何にも言ったことにならないんだけども、すごい勢いで言われたら「ああ、そうですか」って言うしかない(笑)。


う:「せっかくある機能を使わないなんて!」っていう感じですもんね。


岡:30独身女問題にも似たようなことが言える。
「30を前にして、この私の女が終わってしまう」っていう……。「マクドナルドのサービス券、今月末限り。今日から3日は毎日マクド通いじゃあ!」っていうのと同じノリで(笑)。


う:「あと3年経ったら私の賞味期限は切れる。半額で売り出さなきゃならない。ならば今売れ!」みたいな(笑)。


岡:まあ、わかるよ。何のために、確かに中学、高校、大学と、人生で一番楽しい時期の1ヵ月の4日とか5日を暗い気分で過ごしたんだ? 「この出産機能を使わずして」っていうのはよくわかる。


う:だから、まず子供がほしいっていう人も多い。もったいないし、義務だし。そのためには、結婚しなきゃ。結婚しないと、子供を産む時にいろいろ大変なこともあるし、結婚しておいた方がいいだろう。……でも、それってどうなんですかね?


↑(引用ここまで)
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…言うに事欠いて『ケチ根性』とは!
さすがは、岡田氏です。
女性の出産願望・結婚願望の一要因を『ケチ根性』に読み替えてみれば、「うさぎ」が最後に言っている『だから、まず子供がほしいっていう人も多い。もったいないし、義務だし。そのためには、結婚しなきゃ』という思考回路に女性たちが陥ってしまっていることも、頷ける気がします。


そして、別に「出産」「結婚」は義務でもなんでもないのです。
「親を安心させたいから」?
…親を安心させることが、あなたの一番の幸せなんですか?
「出産」「結婚」という人生の負荷を選択して生きるかどうかは、あなた自身の好みや考えで決めればいいだけの話なのです。


「日本の出生率が低すぎるから」?
…日本の出生率をあなたが心配する必要があるんですか?
高齢社会に問題があるんだったら、国が「女性たちが出産したくなる」ような、出産する人に有利な社会保障を提供すればいいだけの話なのです(ついでに言えば、そういう公約を掲げる候補者・政党を調べて、勉強して、投票すればいいとも思います)。


私が言いたいのは、みなさん「何となく、そういうもの」と思い込んで行動していることが多すぎやしないか、ということ。
岡田氏の言う『ケチ根性』のように、「自分の意志のように見えて、実はそうでないもの」って、たくさんあると思うのです。
「結婚って、みんなするもの(できれば20代で)」。
「出産も、いずれはみんなするもの」。
「早く、親を安心させてあげたい」。
…「マクドのクーポンもったいないけど、別にいっか。今日食べたいものを食べよう!」みたいな、「気づき」と「思いきり」。
いつまでもクーポンの期限ばかり気にしているような人生の送り方は、したくないものです。。


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