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↓『30独身女、どうよ!?』(岡田斗司夫著、現代書林、2001)より引用(12)


うさぎ:せめて、1回はちゃんと「恋愛→結婚→子育て」をやってみたい。途中で失敗するかもしれないけど。と言うより、とにかくやってみて、失敗したいっていう気分かな。


岡田氏:失敗したい人はいないでしょ? ホンネは、1回やって成功したい。でダメだった場合「やったけどダメだったから、仕方ない」という選択肢に飛ぶわけでしょ。だって、うまくいったらラッキーと素直に喜ぶんだろ?


う:そりゃあ、うまくいくに越したことはないでしょう。


岡:本当に失敗したいんだったら、うまくいってもつぶすはずだよね。でもそこまでは思ってない。


う:う~ん、確かにせっかくうまくいってる家庭をつぶそうとは思わないだろうけど。
でも身の周りで離婚率がすごい高いから、そう運よく成功する気もしない。それでも、1回結婚して離婚すると、今まで感じてた「女性はこうあるべきだ」という社会的なプレッシャーから、自由になれるような気がするんです。ちょっとだけかもしれないけど。


岡:ああ、つまりあれかな。結婚アンド離婚がワンセットのイニシエーション(社会通過儀礼)。大人になるための。


う:「イニシエーション」ってぴったりかも。なんだかんだいって、長年にわたって「女は結婚して、子供産んで、育ててが当たり前」って教育されてきているから。染みついているわけですよ、心の底に。それが、思いのほか強烈なんだな。


岡:で、離婚しないと通過儀礼が終わらない。つまり離婚しないと女は大人になれないんだ(笑)。


↑(引用ここまで)
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…『1回結婚して離婚すると、今まで感じてた「女性はこうあるべきだ」という社会的なプレッシャーから、自由になれるような気がする』。
…『結婚アンド離婚がワンセットのイニシエーション(社会通過儀礼)。大人になるための』。


それにしても岡田氏、日本女性に特有の「結婚できないかも」という社会的プレッシャーを評して、言うに事欠いて『イニシエーション』とは! …この上なくわかりやすい表現だと思います。
「結婚しない」ではなく「結婚できない」という言葉に象徴されるように、何か「女」としての「能力を欠いている」烙印を押されないための唯一の方法であろう「恋愛→結婚(→離婚)」とは、まさに『イニシエーション(社会通過儀礼)』です。


いくらその女性本人が、本心から「結婚できないんじゃなくて、しないだけです!」と言ったところで、親や周りの人たちが100%納得してくれそうにない雰囲気は、残念ながら、間違いなく、現代日本に存在していると思います。


私は、この前時代的な価値観の残存現象が、現代女性の人生選択を異常なまでに狭めさせているように思え、(大きなお世話かもしれませんが)とてもやるせない気分にさせられてしまうのです。
…そりゃあ、10代・20代の若い女性の関心事が「恋愛」一辺倒になってしまうのも、頷けます。
だって彼女たちにとって「恋愛」こそが、(人によって差異はあるにしても)「結婚できない」烙印脱却のための「就職活動」の一環みたいなものに、どうしてもなっちゃうでしょうから。
「仕事」が人並みはずれて成功していれば、もしかしたら「例外」として扱ってもらえるかもしれません。…自他共に納得させられるほどの「成功」に、多くの女性たちがありつければの話ですが。。


…もし自分がその立場だったらと考えただけで、日々の重圧に押しつぶされてへろへろになってしまいそうです。。(女性のみなさん、ごめんなさいm(_ _)m。)
仕事もこなしながら恋愛もして、「この人なら一緒に暮らしていけるだろうか」「この人なら育児にも協力的だろうか」「この人なら私を裏切らないだろうか」と、選別の日々。。
相手は日々の性欲にまかせてセックスを求めてくるけど、相手が自分に性的魅力を感じることと、生活能力があるのとは全くの別モノだし。。
そりゃあ化粧も洋服も日々手を抜いちゃあいないけども、そうしてたまに言い寄ってくる男やオヤジたちは自分をいやらしい目で見るばかりで、自分の「将来の幸せ」を約束してくれるわけでも何でもない。。
…とりあえず1回『イニシエーション』を済ませて、早くラクになりたい! って気分にも、させられてしまいます。。
はぁぁ~…男たちのように、そんな小難しいことなんて何も考えず、気ままに「仕事」や「趣味」に打ち込める人生が送れたらなぁ~。。


…ちょっと女性の立場に立ちすぎたでしょうか。。
こんなふうに考えれば考えるほど、女性にとってのこの「迷路」の抜け道はないものかと、ない頭を悩ませてしまうわたくしなのでした。。


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