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↓『哲学』(島田紳助・松本人志著、幻冬舎、2003)より引用(24:松本)
結婚は、したいと思ったことがない。
女の人とはいっぱいつきあってるけど、結婚とかそういう状況にはまずならない。
意識してそうしているわけではないのだが、相手にそんなことを切り出させないような、バリアみたいなものが僕にはあるのだろうと思う。
僕が孤独な人間だからだろうか。
それに、僕の周りで結婚した人で、「やっぱり結婚は最高やで」という人を見たことがない。
理想の女性像も特にない。
強いていうなら、理想の女とはまだ出会ってない女だろう。
だから、自分の理想の女に出会うことは一生無理なのだ。
これが答え。
しかし、結婚ってしなくちゃいけないのか? 紳助さんは結婚を勧めるようなことをよくいうけど。
だって結婚なんてしてもおもしろくなさそうでしょ。
これはあんまりみんな誉めてくれないので、自分で誉めるのだが、僕はテレビで自分のプライベートをすごくいう方だと思う。
この間風俗へ行ったとか、オナニーがどうのとか、コンパしたとか。
普通はいわない。
もう三十幾つにもなってそんなこといったって、ねえ? ってな感じだ。
でも僕はいい続けている。
僕だって、そんなこと人前でいうのがつらいのは同じなのだ……。
彼女だっていないわけではないし、そんな話をしてるのをオンエアで見られてどうこうっていうのはあるけれど、僕はそれを貫こうと思ってる。
たとえ万が一結婚しても、子供ができたとしても、いい続けようと思ってる。
そうじゃないと、おもしろくない。
結婚するとみんなほんとに、「はい、いっさい遊んでません」みたいな顔になってしまう。
あれがいちばん腹が立つ!
家族も欲しいと思ったことがない。
天涯孤独。
それでいいと思っている。
もし仮に結婚して、子供ができたとしても、たぶん僕は孤独だろう。
↑(引用ここまで)
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…『「やっぱり結婚は最高やで」という人を見たことがない』。
これは松本氏が結婚するずっと前に書かれた文章ですが、この部分に関しては、本当にそう思います。
まだ「結婚」という制度が男性にとって「セックスつきの家政婦を雇う」ことを意味していた家父長制の時代ならさておき、現代における「結婚」は、基本的に「人生の負荷」だと思うのです。いい意味でも、悪い意味でも。
「結婚も育児も、経験しなければ得られない苦労とおもしろさがある」。
以前に、私の父が言ったこの言葉を紹介したことがあるかと思います。
私の父の世代にして、「結婚・育児は当然すべき。人の親になってはじめて一人前」という目線から結婚を語らない客観視点を持っていること自体、称賛に値すると思うのですが、この言葉がまさに真実を語っていると私は思うのです。
「結婚」や「育児」なんて、してもしなくてもかまわない。
でも、「結婚」や「育児」独自の「苦労」と「おもしろさ」はあるよ、と。
私も、「いい恋愛がしたい」とは思うことはあっても、「この人と家庭を持ちたい」と思ったことはありません。
ふだん一緒に過ごす同性のツレでさえ、「礼儀」「気遣い」「ゆとり」「向上心」「おもしろさ」など、多くの視点から選別するのに、自分の家族になるかもしれない人間を厳しい目で選別しないわけがありません。
…こういう話を自分の足で乗り越えてきている人を、心のどこかで求めている、みつなりでした。。
