------------
↓『超思考』(北野武著、幻冬舎、2011)より引用(13)


政権交代だの何だのと世の中は騒がしいけれど、もちろん俺はそんなものには何の期待もしていない。
ただ、投票には行くつもりだ。
今までも、ずっと投票だけは欠かしたことがない。
それが国民の義務だとかいう話ではなく、政権交代したら面白いだろうと思うからだ。
俺としては民主党に政権を取ってもらって、誰がやっても同じだというのを見せてほしいわけだ。
天下りを全部なくすというのだって、絶対に嘘だと思っている。
嘘が言い過ぎなら、無理だ。
税金の問題も社会保険の問題も、海外派兵の問題にしても、民主党が政権を取ったらどれだけやれるか、日本が変わるかといったら、全然できないし何も変わらないと思っている。
誰がやっても、落としどころは決まっているし、ほぼ同じようなことにしかならないはずだ。


↑(引用ここまで)
------------


たけし氏のこの発言は、まだ民主党に政権交代する前のものですが、本当にその通りになりました。
「消費税は上げない」「米軍基地は沖縄県外へ」「高速道路全面無料化」など、偉そうに掲げて選挙に勝ったはずの数々の公約がすでに破綻し、「がんばったけど、できませんでした。ごめんなさい」の一言もなく、まるで自民党のように、ごちゃごちゃと理屈をこねて「法案を成立させるほうが大事」とか何とか言って、いまや自民・公明に協力を求めたりする始末です。


私が思うに、できないならできないで、男らしく(?)「民主党ではできませんでした。誰かできる人(党)いませんか?」と投げかけるべきなんです。…総選挙になって、たとえ自民党に政権がまた戻ったとしても。
たけし氏の言うように『誰がやっても、落としどころは決まっている』のかもしれませんが、ここで「政権の安定が大事」と守りに入る姿をちょっとでも国民に見せるのは、絶対にうまくありません。
絶対に「なんや、民主党も、自民・公明と一緒やん」「どこが政権とっても一緒やん」と思わせちゃダメなんです。
ダメなら自分よりできる奴(党)、そいつらでもダメならそいつらよりもできる奴(党)、…と繰り返していけば、社民党や共産党の言うようなことも取り入れてバランスを取りながら、ちょっとずつは良くなっていくはずなんです。


…カッコ悪い。
おまえらみたいな往生際の悪い、きちんと謝れない、腹の出たおっさんなんて、絶対に尊敬でけへんわ。
本当にそう思います。


正味な話、消費税にしても、米軍基地にしても、たとえできなくても潔く政権を渡せるような「尊敬できる上司」になら、「今よりちょっと国が貧乏になるけど、我慢してくれるか?」「今よりちょっとアメリカに守ってもらえなくなるけど、ええか?」と言われても国民の大半は納得すると思うんです。
もう経済成長が頭打ちになった日本が「まともな国」になっていくには、「電気が使えなくても我慢できる」「コンビニや自動販売機がなくても我慢できる」「自動車が使えなくても我慢できる」といった国民性が育つように牽引していくしかないのですから。


「公約実現できなかったら、潔く政権交代します」と公約する政党が政権をとらない限り、「国民の政治不信→政党の保身→国民の政治不信→…」の悪循環は断ち切れないのかもしれませんね(笑)。


ペタしてね