最近、人事の仕事の話を聞く機会がありまして、「教育」ってひとくちに言うけど、非常にしんどいものだなあ、と考えさせられま
した。
学生の面接で何を求めるか。何を聞くか。
高い離職率の中、使える奴と使えない奴をどう見分けるか。
採用が決まって一緒に働くことになっても、上司に向かって「ご苦労様でした」なんて言えちゃう社員。
自分で調べもしないで「○○って何ですか?」とすぐ聞いてくる社員。
「ちょっとは自分で調べてから聞きに来るもんでしょ」とアドバイスしても、「でも、聞いちゃったほうが早いじゃないですか」と
口ごたえしてくる社員。。
…けっこうそんな奴ばっかりらしいんです。まあ、想像はつきます。私の前の職場も、似たようなもんでした。
問題は、そいつの今後を考えていくら叱ったところで、聞き入れる奴は聞き入れるし、いくら言ってもできない奴はできない、とい
う事実なんです。
「ハイ、わかりました」と返事はいいが、その後ちっとも改善されない「その場しのぎ」パターン。
「今、叱られている」という状況だけでイヤになってしまい、ふてくされたり、泣いちゃったりする「叱られ慣れてない」パターン
。
叱られてる内容は理解できるが、改善する能力が追いついていかない「結局できない」パターン。
同じく叱られてる内容は理解しているが、この仕事を続ける気も、仕事に対する執着もないので、そこそこ働いて時間が過ぎるのを
待つ「執着なし・やる気なし」パターン。。
…大学を卒業して、年齢的にはしっかり大人で社会人になってしまった彼らを、いったいどう「教育」したらいいのでしょうか??
叱っても、諭しても、同じことの繰り返し。。
ちょっと言えばわかる奴もそりゃたまにはいますが、そういう奴はこちらが教える前から改善能力が備わっているわけで、しかもそ
ういう奴は全体の1割にも満たないのが現実です。。
そういう1割の奴だけを採用する? …人が足らなすぎます。
どうしても、9割の側の人間をなんとか「教育」して、会社をまわさなければいけない。
…さて、どうしましょう?
例外的に新入社員を惹きつけられるカリスマ人事部長がいて、うまく会社がまわったとしても、その人がいなくなったら、またゼロ
に戻ってしまいます。
どうしても、今の時代にあった「教育」システムを作ることが必要になってくると思うのです。
そしてそれは、「育児」にも、「普段の人間関係」にも通ずることだと思うのです。
自分の子どもを、どんな「理念」、どんな「教育方法」をもって躾けるのか?
自分の身の周りの人間に、どうやって「自分はこういう者です」と伝え、どうやって個々に「ちょうどいい距離」を保つのか?
それはシステムであり、テクニックです。
そのシステムやテクニックが身についていないために、職場の人間関係・友人関係・恋人・結婚生活などなどの悩みがつきないと感
じてるのは、私だけでしょうか?
どんな人間関係の中にも、アホな奴は、います。
どんな仲の良い奴にも、アホな部分は、あります。
そういう奴・そういう部分とどう付き合っていくか。
おかしいと感じたものを「おかしい」と言えるか。
素敵と感じたものを「素敵です」と素直に言えるか。
言わないなら言わないで、自分の納得した形で「言わない」ことができるか。
他人や環境のせいではありません。
そういう他人や環境は、どこに行ったってあるのですから。
自分の中に「他者を教育する」テクニックが備わっていないから、人間関係の悩みは起こるのです。
自分のスキルのなさが、原因なのです。
もう一度言います。
他人や環境のせいではありません。
交通事故を起こしておいて、「ツイてない」。
アホな男と付き合っておいて、「男運がない」。
…こういうセリフを言えてしまう、自分自身すら教育できない人たち。
逆に、他者の「教育」を真剣に考えなければいけない人たちも、います。
…たとえば、大手企業の人事担当者なんて、社員の教育、どうしてらっしゃるんでしょうかね?? …是非聞いてみたいものです。。
