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↓『マムシのan・an』(リリー・フランキー著、マガジンハウス、2003)より引用(12)


「私、あんまりヤキモチとか妬かない人だからぁ」
時々、こんなことを涼しい顔で言ってのけて、私は頭のいい恋愛観を持っていますよと言わんばかりの女がいるが、人間研究家の立場から言わせてもれえば、こんな女はアホである。
もし、それが本心ならば、その女は今までに恋愛をしたことがないのだろう。人を好きになったり、SEXをしたり、その行為はあっても、本当の意味で恋愛はしたことのない、かわいそうな女なのだと判断する。
もしくは、ヤキモチを妬いてもキリがないような、ややこしい状態の男と付き合いすぎて、もう感情が麻痺してしまったか。
とにかく、ちゃんとした恋愛をしていれば、程度の違いは個人差があるにせよ、確実に人間は嫉妬心が芽生えるようにできている。
これは、オトナ、コドモに関係なく、種の本能として皆が持ち合わせているヒトの正常な感情なのである。


そして、嫉妬しない女、上手にヤキモチを妬けない女は、そのほとんどが男から軽く扱われることになる。つまり、ヤキモチとうまく付き合えない女は恋愛に於ける幸せと縁遠くなる。
嫉妬するのが恥ずかしいのではない。嫉妬の構造と存在を軽視する知能の低さが恥ずかしいのである。
もし相手があなたのヤキモチを疎ましい態度で返すのなら、もはや男には愛情が薄くなっているか、元来、懐が浅いのかのどちらかであって、そんな男とは別れたほうがいい。


しかしだ。女という者は民主的なバランスが崩壊しているらしく、自分が嫉妬しても、男から嫉妬されることをおおむね好まない。
ひどい人種だ。「私は別に気にしてないのに、なんで?」「ただの友だちじゃん」と自分の論理を押しつけ、相手の気持ちを汲み取る努力はなく、その果てには、「男のクセにウザい」としめくくる。
オレが総理大臣になったら、こーゆー女は死刑にする。
「テメエが妬いてる時のことを思い出してみろ!!バカメス!!」
すべての男の心のシャウトだ。


女とは、このように、”自分はするけど、されるのはイヤ”という思想的凶悪犯だったりする。
そして、現在・過去・未来。嫉妬心は時を駆け抜け登場する。過去に対する嫉妬はナンセンスとされるが井上陽水の「ジェラシー」に唄われるように「窓辺に佇んでいる君を見てると長い年月に触れたような気がする」と、とにかく、重いもんは重い。現在に過去を持ち込まないことは思いやりというより、もはやマナー。
細心の注意で過去を排除すべきである。
それをできずに、ポケットに過去をつめ込んで、引きずりながら八方美人にしか生きられない女は、いずれまた泣く。
「オトナ」の恋愛なんてものは汚い愛の詭弁だ。素敵な恋愛とは最も幼稚でバカバカしいほどにストレートな恋愛のことをいう。


↑(引用ここまで)
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…『嫉妬するのが恥ずかしいのではない。嫉妬の構造と存在を軽視する知能の低さが恥ずかしいのである。』
う~ん、なるほど。

…『「私は別に気にしてないのに、なんで?」「ただの友だちじゃん」と自分の論理を押しつけ、相手の気持ちを汲み取る努力はなく、その果てには、「男のクセにウザい」としめくくる。』
あるある。

…『現在に過去を持ち込まないことは思いやりというより、もはやマナー。細心の注意で過去を排除すべきである。』
できてない奴、多いよなぁ。


…リリー氏、さすがです。

男でも女でも、「オマエ何様だよ?」と言いたくなるくらい、相手の私生活や友人関係にまで干渉してくる嫉妬バカも多いですが、そんな嫉妬バカも、嫉妬しなさすぎるバカも、いい歳こいて、自分の「嫉妬心」とすらうまく付き合えていないのです。

自分自身の「嫉妬心」くらい、自分の身をわきまえて、ある程度はコントロールできるようになっておけよ、って。

どうしてもヤキモチ妬いちゃうときだって、相手がプっと笑って許しちゃうくらいの「かわいさ」出せって。


自分が安心したいためだけに、相手を束縛する嫉妬バカ。

「かわいく」ヤキモチも妬けない、嫉妬しなさすぎるバカ。

どちらも結局は、相手の気持ちよりも、自分の気持ち・自分の安心を優先しているだけの話なのです。

【テメエの気持ちよさ > 相手を大切に思う気持ち】またコレです。

そんな人間関係の基本もできていないような幼稚な奴らに、恋愛する資格なんてないと思うのです。


…なあ~んて言ってるわたくしですが、いくら相手のことを尊重しようと努めても、その相手が自分の知らない所で知らない奴とよろしくやってるのを聞くと、心の中にどうしようもない「嫉妬心」・「支配欲のようなもの」・「不安感」が生まれてきてしまうことも、もちろんあるのです。

ほとんどは、自分も普段好き勝手やらせてもらってるんだからあんまり言うこともできないなぁと溜め込むのですが、そりゃどうしても淋しくなるときもあったりして、カッコ悪いと知りつつも、「もっとオイラのこともかまってよ~」と甘えちゃうのです。

こういう本能的な衝動とは、「かわいく」付き合っていかないと、ダメみたいです。。

みなさんは、「嫉妬心」の奴とうまく付き合ってますか??


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