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↓『30独身女、どうよ!?』(岡田斗司夫著、現代書林、2001)より引用(21)
岡田氏:結局みんな、母親が言っていることは切らなきゃいけないとわかってはいるんだよね。
かつて男はそれを乗り越えてきた。あれはしんどいんだけれども、一人前の男ってそうやってなったんだ。今や、女の子が大人になる時代がとうとう来ちゃった。女の子が大人になるというのは何かって言うと、母親を乗り越えることなんだよ。「大人になるって何か?」それは「母親を乗り越えること」。すごい、かっこいい(笑)!
うさぎ:いかにも正論って感じ~。
岡:でも、聞いたことないよ(笑)。
う:「女は母親を乗り越えるべきだ」なんて、誰も言わないもんね。これって、母親と姉妹みたいになっちゃう人たちへの批判になる?
岡:別に批判してるわけじゃないよ。ムリに乗り越えなくてもいいんだけどさ。でも、大人になるためには。
う:母親を乗り越える!
岡:なんて、男気あふれる結論!
娘が30代になると噴出してくる。お母さんが当然30歳までにやったとか、30代でやったことっていうのを、次々と「もうタイムリミット」って言って、バンバン、バンバン問われて、「やっぱり私にはそれはできない」って言い続けなきゃいけない。
う:そうかもしれない。多分、根はそこだと思うんだけど……私たちの世代だけに存在する現象かも。私たちの子供の世代だともっと違うだろうし。
岡:なんでお母さんの言うことが通用しないのかというと、かつては、女の人は男を頼り、男を支えていればよかった。で、今でも「男を頼り、男を支えなさい」と言うわけでしょ? お母さんの声って、ようするに。でも、今そんなことを言っても、頼るべき男がいない。
立てるべき、頼れるような男というのは「父親を乗り越えた男」なんだけど、今の男の子はみんな父親なんか乗り越えてないし、それ以前に父親自身の影響力が圧倒的に弱かったりする。だから「頼るべき男がいない」というのが現状。
う:男がいないのに、頼ろうとしても…
岡:男には「乗り越えるべき存在」がいないけど、女は心の中で自分を支配しようとする母親との葛藤に苦しんでいる。
う:私の知っている30独身女は、たいてい母親の影に縛られてますね。
岡:30独身女シンドロームを突破した人っていうのは、その影から逃れられた人。それができるとあとが楽。母親を否定するでもいいだろうし、和解するでもいいだろうし、それは心の中の問題だから。
う:ということは、私もそうかな……。
岡:物理的な距離を取るのでも効果は出るよね。1人暮らしすれば済む問題だし(笑)、一緒に住んでいる場合じゃないっていうのは、誠にその通り。だから、「30超えて親と同居している男、信じんない」って、君たちは言っている場合じゃないんだ(笑)。
う:おっしゃる通り!
岡:「うさぎ、どうするんだ!」(笑)。
↑(引用ここまで)
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…『で、今でも「男を頼り、男を支えなさい」と言うわけでしょ?』。
これは、「女性は『家内』『女房』として、男性のサポート役に徹する生き物である。それこそが正解・あるべき姿である」という定説に由来する考え方です。
しかし、今や男も女も、「みんなが主人公」。
岡田氏の言う『頼るべき男がいない』というのは、別に「最近の男はダメになった。どうしようもないなあ~」とか言いたいわけではなく、「ひとりの主人公(男)を別の主人公(女)が頼り、支える必要性なんて、もはやどこにもない」と言いたいんだと思うのです。
男と女の関係は、「主人公とそのサポート役」ではなく、「別々の目的を持った主人公同士」。完璧に対等な関係なのです。
そう考えてみれば、『男を頼り、男を支える』なあ~んていうママのお小言が、いかに時代遅れなのかがわかります。
そうなればあとの問題は、「自分は正しい」と信じ切ってやまないママのありがた~いアドバイスから、いかに逃れることができるか、です。
岡田氏が『30独身女シンドロームを突破した人っていうのは、その影から逃れられた人』と言うように、物理的な距離を取ったり、精神的に親を切り離したりするという作業がどうやら必須事項のようです。。
説得なんて、とてもムリ。
逃げろ、とにかく逃げるんだ!(笑)