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↓『フロン』(岡田斗司夫著、海拓舎、2001)より引用(20)



お互いに愛情があるのに別居だなんて、と考えられる方も多いかもしれません。
しかし、ひとつ屋根の下にいれば、どんなステキな夫も色あせてくるものです。

夫に会いたいなら、デートに誘ってもらえばいいのです。久しぶりにふたりきりで会うとなれば、あなたもおしゃれをするでしょうし、会話もはずむでしょう。


子どもがいるからなどと言っていないで、ベビールームに預けるなり、ベビーシッターを雇うなり、実家に頼るなり、いくらでも工夫の余地はあるはずです。
「あなたとデートがしたいの」と甘えて頼めば、夫も同僚と飲みにいく回数を減らして、デートの費用を捻出してくれるでしょう。何しろそうしないと、あなたと会えないのですから。



夫が家に帰ってくるのは、家族みんなとどうしても過ごしたいときだけと限定します。決して、義務的に帰ってこさせてはいけません。
あなたは「もっと頻繁に帰ってきてほしい」と考えるかもしれません。
しかし、よく考えてください。夜遅くに帰って、朝早く出勤する場合、夫は家に帰っても寝るだけです。結局、長時間かけて帰ってきても、夫が疲れるだけなのです。
そんなことで夫を束縛していては、夫が色あせてしまいます。夫もあなたに魅力を感じなくなるでしょう。


帰らなければならないという気分で、義務的に帰るのをやめて、家族の顔を見たいときだけに帰ることを許可するのです。もしそれが週に一度なら、週に一度、2週間に一度なら2週間に一度でいいのです。
そうすれば、あなたの愛する夫は、いつまでもあなたの恋人でいてくれるはずです。
いずれの場合も目標は、妻がリーダーの自覚を持つ、夫がリーダーの自覚を捨てることです。


何しろ人間は環境の動物です。
夫が目の前にいなくて、自分が何とかするしかない環境では、あなたも自然とリーダーにならざるを得ません。子どもも、母親がリーダーだと認識せざるをえません。
では、実際に夫をリストラすると、どうなるのか、最後にリストラ後の家庭像を具体的に考えてみましょう。



↑(引用ここまで)
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…『そうすれば、あなたの愛する夫は、いつまでもあなたの恋人でいてくれるはずです』。


いかに、恋人どうしでいられるか。いい関係を続けていられるか。
そのためには、ふたりで行うすべての行為ひとつひとつを、「この人と、何がしたいか」という発想からスタートさせるしかない、と私は考えています。


テレビや雑誌やマンガの世界でいわれるような「恋愛」「結婚」「育児」は確かに幸せそうですが、それらをモノマネしたところで、「目の前にいるその人」と良い関係でいられる保証などないのです。


私とこの人だからできること、したいこと。


私とこの人でしか、できないこと。


デートも、セックスも、「将来どうしていきたいか」ということも、このふたりでしかあり得ない、オリジナルのものを模索していくしかないと思うのです。


それは良い意味で、「周りの目を気にしない」ということです。

そのためには、できる限り、社会や親や友人の考え方・しがらみを一旦排除して、自分たち独自のスタイルを見つけること。それは一見、社会的にはあまり認めてもらえないものだったり、親からしたらものすごくいいかげんな付き合い方に見えるものだったり、友人から見ても「そんな付き合い方は私にはムリ」というものであるかもしれません。


でも、お互いがそれぞれ経済的かつ精神的に自立していれば、いかに変人扱いされようが、別にいいと思うのです。


というより、多少なりとも変人扱いされるくらいのオリジナリティがない恋人同士や夫婦は、不満やら愚痴やらが多い気がします。どちらかが依存している場合が多い気がします。

世の中でスタンダードとされる型を「そういうもんだ」と受け入れ、自分たちのオリジナリティを忘れ、苦しんでいる恋人や夫婦はごまんといます。
まあ、それ以前の問題として、経済的・精神的に自立できてない人間同士では、どうしようもありませんが。。そこには必ず、依存・被依存の関係があるからです。


「スタンダード」がしっくりくるふたりが、いないとは言いません。
しかしそれは、「ふたりのしたいこと」が結果的にたまたま世の中で言われる「スタンダード」に近いものだったというだけで、だからといって「みんなに認知されない付き合いはおかしい」「ずっと付き合ってるのに結婚しないのはおかしい」「ずっと子どもをもたないのはおかしい」と、他人にもその幸せを押し付けていいことにはならないでしょう。


お互いが、安易な嫉妬や世の中のしがらみから解放された付き合い。
そのために必要な、「基本は、ひとりだけで自活できる」という自立心。
そうして「自分たちにとって」良い、オリジナルな関係を続けていければどんなに幸せだろう、と心から思っています。


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