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京都行きの最終報告、2日目の神社巡り
【京都市上京区 晴明神社】
こぢんまりとした神社。表情豊かな式神が境内のあちこちにいます。
厄除けの桃
休憩用のベンチ
色付いた木々もあります。気持ちがいいですから、いつもこのベンチにかけてしばらく時間を過ごします。過去にはつらい気持ちを抱えてお参りした際に、引いたおみくじの文面に慰められたような気持ちになり、このベンチで涙したことも。この神社は、私には優しい肌感があります。おみくじはいつも大吉、今日も大吉でした。やはり嬉しいです。和歌になっています。「色も香も同じ昔にさくらめど年ふる人ぞあらたまりける」人の心は移り行くとも自然の風物に変わりのあろうはずがない。このさまを見るにつけ己の現在に満足をおぼえることのできるのは幸福といえる。誠にゆかしいことである過去の陰徳がこの積善となる。この晴明神社は、なんとなくセンシティブというか、シャープで線の細い繊細なイメージがありますね。力業というよりは技巧派、などというと失礼ですが、そのように感じます。【祇園東山区 安井金毘羅宮】こちらも以前に記事にしました。悪縁切りと良縁結びのご利益があります。今の私には切りたい縁などありませんが、公務員をしていた頃、今年退職したのですが、さらに約5~6年前でしょうか。特定のお客様からのクレームが高じて脅されたり、ストーカーまでは行きませんがかなり粘着されたことがありまして。仕事としてできることはしたものの、精神的につらくて途方に暮れていたのですが。その時なぜか、それまでお参りしたこともなく、よく存じてもなかったこの神社のことがふと浮かび、ご祈祷のご依頼をしましてね。ご祈祷をして頂くまでもなく、予約の連絡を入れたその日に、数週間に及んだクレームが突然解決しまして、文字通り望まない縁が瞬時に切れたということがありました。結局その折は事前に解決しましたものの、約束しましたから、京都まで赴きましてご祈祷もあげて頂いたのですが、その時のご恩が忘れられず、京都に行く際は必ず寄らせて頂いております。当時、なぜ突然この神社のことを思いたったのかはいまだに謎です。この神社を検索しますと、様々な不思議なエピソードが載っています。とにかく速いんですね。「即日」ということも結構あるようです。また、本人の意識が望まなくとも、包括的に見た最善がなされます。何も考えずに訪れますと、「包括的な最善」の見地から悪縁切りがたちどころに発動され、突然の別れに見舞われることも少なくないようです。また、縁切りですから、相手の不幸を願うようなあからさまな絵馬が多数奉納されていることも有名です。そしてその絵馬を指差して嗤うやからも。そうした人間のダークな部分もこの神社は否定しません。良し悪し判断は別として、絵馬書く側もある意味必死なのでしょう。「人を呪わば穴ふたつ」などと言う言葉は覚悟のうえでしょうからね。この神社では善悪判断は別として、「どこまで腹くくって来たか」が問われます。そして安井金毘羅様は人間のそうしたダークサイドを否定はしないのですが、願いへの神通力の発動はその願いが本人・関わる人々にとってあくまでも客観的・包括的最善なのかどうかに尽きます。京都祇園花街の華やかな部分の裏側を担って来られたような神社です。そして神社を取り囲むようにラブホテルも。境内じゃない?と思われるほど近くにあります。物事の陰陽はセットで裏表ですから、華が大きければそれを支える闇も深い。ダークサイド。安井金毘羅さんは、とてつもなくきらびやかな祇園の闇の部分を受け持って支えて来られた神社、厳しくもはかり知れない懐の広さがあります。ある意味、最善となったら容赦ないんですけどね。本日は神社をふたつ参拝し、昨日まとめた京の町家風のお店でお昼を頂きまして無事帰路につきました。いい気分転換となりまして、思いきって関西を訪れて良かったと思っております。
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