恵まれた境遇でありながら、自分は社会不適合でダメなやつと卑下する友人。
私は冷水をぶっかけて目を覚ましてもらうべく、ハードモードだった自身の幼少期の話をした。
【つづき】
友人「Mさんって、イケメンですよね。しかも、僕が落ちた大学に現役で受かってる。僕そういう人、大嫌いです。単なる嫉妬ですけどw」
私「でも、Mの父は私の父に似てるよ。つまりは毒親」
友人「そういう雰囲気ないですよね。おもしろいし、要領良いし、パソコン打つのめちゃくちゃ速いし。」
私「Mはね、子供の頃からパソコンが大好きだったの。打つのが速いのは、20年以上パソコンばかり触っているからだよ。」
友人「えー、そんなに早くから」
私「そう。11歳の時にはすでにパソコンでお小遣いを稼いでいた。それがかなりの額で、父親に見つかって怒られたらしい。こんな稼ぎ方は邪道だって。汗水垂らして働けって。」
友人「ザ・昭和的な」
私「そう。それで13歳の時に、新聞配達をさせられたんだって。まだ中1だよ。体力がないMにはきつかったけど、父親には逆らえなかった」
友人「新聞配達なんて、めっちゃハードですよね。しかも中学生にバイトさせるなんて」
私「そう。しかもMの父は感情的な人で、しょっちゅう怒って雰囲気が悪くなってたらしいの。
初対面の人にも感情むき出しでケンカ腰だから、私も初めて会ったときは驚いた。すぐにわかったよ。この人はホンマモンの曲者だと。」
友人「信じられない。Mさんかわいそう」
私「最近もね、”あいつ(息子)を大学になんて行かせなきゃ良かった。国立といえどもお金はかかるし、授業料免除になるくらい優秀なら行かせてやっても良かった”と言ってた。かなりお金にシビアなの。いつも数字の話ばかり」
毒親は、一体どこまで子供に求めるのか。
自分ができたから、お前もできるだろと言うならまだわかる。(それはそれでつらいけど)
でも、自分が出来ていないことまで子供に押し付けないでくれ。
子供は親の傀儡ではない。