Q.日本に牛乳が伝えられたのは、いつ頃か?
A.飛鳥時代に、百済(現在の韓国)からの帰化人が、
時の天皇に牛乳を加工した「蘇」とよばれるものを
献上したところ、天皇はたいへん喜び、「和薬使主」
という姓と「乳長上」という職を授けられたという記録が、
平安初期の記録にあります。その後都に乳牛院がおかれ、
乳を搾って朝廷に献上するように成ったとあります。

Q.酪農が始まったのはいつ頃か?
A.天保13年(1728年)、徳川吉宗がインド産の白牛を
輸入し、千葉県の嶺岡牧(現在の南房総市)で飼育し、
白牛酪(現在のバターのようなもの)を製造したことが、
日本の酪農の始まりとされています。

白牛
     白牛

嶺岡の地(南房総市丸山)は、昭和38年(1963年)に
「日本酪農発祥の地」として千葉県史跡に指定されました

酪農発祥の地
「日本酪農発祥の地」碑

現在、県内約1,000戸の酪農家で約4万頭の乳牛が飼育
されています。
生乳の生産量は約28万トンで全国第3位。
(1位=北海道 2位=栃木県)

Q.牛乳の消費量が多いのは?
A.牛乳の消費量が一番多いのは「京都」。以下 、2位=兵庫、
3位=奈良、4位=千葉、5位=広島 となっています

1300年の歴史を持ち、宇治茶の産地としても知られる古都が
1位というのは驚き(ちなみに緑茶の購入金額は全国19位)。

京都は世帯当たりのパン消費量が全国2位。
朝食をパンと牛乳のセットで手軽に済ませる家庭が多いことが
窺えます。 それにしても和食のイメージの強い京都で
「パンと牛乳」というのは、何とも不思議な感じです。

それから京都府は全国の中でも市民の定着率が高い。
この土地で生まれた人は勿論、他県から移り住んだ人も
いったん住むとなかなか引っ越さない。と言われています。

牛乳を購入する場合、大別して2つの方法があります。
スーパー等の店で買うケースと牛乳販売店から配達して貰う
ケースです。
全国牛乳普及協会京都支部によりますと、スーパー等に押されて
減っているものの、他県と比較すると京都府の牛乳販売店の数は
まだまだ多いそうです。

京都府の場合この牛乳配達システムが健在である事も、
府民の牛乳消費量の多さにもつながっているのではないかと思われます。

 同様に意外なのは、牛乳生産量で断トツの酪農王国・北海道が、
消費量では全国37位ということ。
「寒い冬が続くので、冷たい牛乳より、温かい飲み物が好まれるのでは
ないでしょうか」(北海道庁の話) ということですが、
それならホットミルクにすれば良いのに・・・・・ねえ?

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