約半年前の11月、


「言いにくいのですが、


 言っていいですか?」


と丁寧な前置きをし、


申し訳なさそうな顔を一瞬したのだけど、


その後、


まっすぐ、


そして強いボールを投げるように



「今のまきこさん、 


 僕からは、


 血だらけの修行僧みたいに見えます」



と、


その人は私に言った。




そのボールは


キャッチした後、


お腹に響いてから次第に頭に血がのぼり、


私のこころに、



ズシン




残った。



その後、


「血だらけの修行僧」は、


素のまんま


ただの私のまんま


鏡の前にひとり立ってみた。



今のわたしで取り繕わない、無理して笑わない、


そのまんまを見せて、いい。



もう、やめたら?



鏡の向こうから手を差し伸べられたような気がした。





私はあの日、


自分にうそつくのやめようって決めた。


そして翌日、


今月末で、この仕事やめます、と伝えに行った。






あれから半年が経ち、


色んなことが変わり(視え方が変わり)


わたしはあの日、


「言いにくいのですが、


 言っていいですか?」


と、


言ってくれた彼の住む福岡県に、引越した。





「福岡には転勤で来たのですか?」


とよく聞かれる。


「いいえ」


と言った後、


いつもなんて言っていいのかわからなくなる。


答えようとすると、


この半年間の旅路を


真面目に語らないと伝えられないからだ。

(誰もそんなこと聞いてないし、

聞いたつもりじゃないんだろう。)








湧いた望みがどんな望みだとしても、


具体的に「伝える」勇気を出すこと。


相手は自分とは「ちがう」ことを前提に、


「ちがい」を尊重すること。


困っていたら、助けを求めること。


「言えない」を、可能な限りゼロに近づけること。




今まで、


向き合わないで済むようにして背けてきた項目を


この人とだったらできる、


一緒に挑戦していきたい、


そうやって生きていきたい、


と思ったから


私は、福岡に引越してきました。









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