息子が1歳になったその秋に、

元夫に買ってもらった。

それまではベビーカーで歩いて生活してたから、

すごくうれしかった。



自転車屋さんで試乗した時、

後ろから大人3人くらいに


イッテコーイ!


って押してもらったかと思うくらい

勢いよく発進する電動自転車の乗り心地に

心底感動したの、

覚えてる。



買ってもらったその日から

夜息子が寝たら

ひとりママチャリに乗って

あてもなく街を滑走した。



羽が生えたみたいに自由!



って思ったの覚えてる。



それから、

娘が生まれたら

エルゴで抱っこしたまま

息子を前カゴに乗せて走り、

ペーパードライバーな私は

どこまででもチャリで参上した。


思い出は数えきれない。



3歳児検診帰り、

やれって言われた事をぜんぶ無視して


「今日は何に乗って来たの?」


の質問にやっと答えた彼の回答は、


「ひこうき」で、


「お母さん、お話がありますから帰りに少し残ってください」


親子で散々だった帰り道、

前カゴに乗せた君の後頭部がやたらといとおしかったこと、



娘を前、息子を後ろに乗せて

家に着いたら

前カゴで娘が爆睡していて

買い物荷物と娘を抱えて下ろしたこと、




幼稚園までの急な下り坂、

三人で叫びながら下って笑ったこと、



雨の日は

前後にしっかりカバーをかけて

私だけびっしょりになる仕様だったこと、



引越し荷物にママチャリを乗せるの見た時

胸が押しつぶされそうだったこと。



いろんなとこ行った。

いろんなことあった。



そんな私の伴侶だったママチャリさま。


子供たちを乗せて走ることももうなくなって、

バッテリーも寿命を迎え、

バッテリー買うなら

新車かな


そう思ったから

子供たちにそう伝えたら、



あのチャリには思い出がありすぎて

処分してほしくない

捨てないでー



と兄妹から止められて

そのままにしていた。


でも、

もう十分走ってくれた

手放す時がきてる気がする。


それで今日

もう一回息子に話したら、



処分するなら

どこかのパーツを残して

それを御守りみたいに持ってたい。

パーツが手元に残るなら

寂しいけど処分してもいいよ。



って。


うぅ、泣くじゃないか、、、



近所の自転車屋さんに電話した。

処分だけはやってない

パーツ取り外しも場合によっては

時間かかって高くつくかもしれないよ

でも

そんな事言ってもらえて

しあわせですね

僕もほっこりしました

って。


さて、、

処分は一旦保留になったけど

忘れたくない思い出がまた一つできた。



私にとって

ママチャリは、


子供が生まれてからの私のストーリーが

いっぱいいっぱい詰まった

行きたい場所に私たちを連れていってくれる

特別な乗り物、


だったんだな。