中学時代のことは、
特に学校でのことは、
ほとんど覚えていませんでした。
覚えていても、
悲しいきもちだったり
世の中って理不尽なんだなって感じたこと
しか
私の頭の中には残されていなかったです。
きっと、
「イヤな思い出」
そうやって
自分の中で分けた引き出しにしまって、
できれば忘れてしまおうとした気がしています。
中学を卒業してから
学校を訪れてみようと思ったことはありませんでした。
それが
私の中学校時代の記憶です。
だから、
母校で働くことになった時は
正直複雑なきもちでした。
(約30年ぶりに)再び校舎に入っても、
わぁ、なつかしい〜!
のような感情は湧きませんでした。
何かを鮮明に思い出すこともなく、
唯一、
体育館に行った時に
あ、あんまり変わってない、
においも変わってない、
そう思いました。
職員室は、
ドアをノックして入り口で待つ側の人間だったので、
職員室が職場になることもすごく不思議で、
いまだに間違えてノックして入室してしまうことがあります。
私には子供がいるため、
保護者としての耳が生きていて、
仕事で職員室にいるのに
ザワザワと複雑なきもちに飲み込まれてしまうこともありました。
来たばかりの頃は、
そんな状態で心もパシッと閉じていて、
学校行くのやだな
と生徒みたいな言葉が胸にある朝もありました。
私は、
保護者であり
先生が同僚であり
生徒のきもちもわかるようであり
卒業生でもあり
その中で感じたことは、
みんな、
一生懸命である
ということ
でした。
それぞれに様々な事情を抱えながら、
それぞれにちがう人生の途中に居て、
今日に至り
今日も一生懸命
生きてること。
すべての先生に対し、
同じようにサポートはできなかったと思います。
けれど、
みなさま
とてもあたたかく
私を受け入れてくれてくださり
こうしてこんなにたくさんの人と
つながれた事を本当にありがたく思います。
今、朝を迎えると
登校するのが楽しみなくらい、
自転車を漕ぐ足にもチカラが入ります。
自分の中学校3年間のことは、
今回の1年半の思い出に上書きされてしまい
さらに思い出せないような気がしています。
だけど、
この母校にまた来たいって思う私に上書きされたことは間違いありません。
私を受け入れてくださり、
貴重な経験をさせていただき、
本当にありがとうございました。