幼稚園年中から着ていた浴衣が小さくなって、

おばあちゃんに新しい浴衣を新調してもらった娘。

 

朝顔の模様が描かれたその浴衣は、

彼女を少し大人っぽく見せた。

よく似合っていた。

 

 

 

彼女が浴衣を試着してるあいだ、

私は大人向けの浴衣に目を向けた。

 

パッと

瞬時に私の心を掴んだ浴衣は、

娘が選んだ浴衣と同じように

朝顔が大きく描かれていた。

 

あー、私も浴衣ほしーなーーー

 

シャボン玉のようにふわり浮かんで、

パチンと

誰の耳にも届かず、

割れたコトダマ。

 

娘と同じ朝顔の花が描かれた浴衣を着て

一緒に歩くなんて、

ステキじゃないか

 

日を重ねるごとに膨らんできたこの気持ち。

 

思い立ち、

私は一人、朝顔柄の浴衣を買いに行った。

根拠はないけど、

あの浴衣は私のことを待っててくれてる、

そんな気がしていた。

 

パチン…

 

けれど、

もうその浴衣はほかの誰かの元へ旅立った後だった。

 

 

そうか、

まだ私のところに来る番ではなかったのね〜

 

 

フロアを降りて、

私は下着売り場へと向かった。

 

浴衣があれば浴衣を、

浴衣が無ければ下着を、

カウ

と決めていたからだ。

 

気に入ったのがなかったら買わない

 

買い物をする時の自分との約束。

 

もう一つ気づいたことがある。

 

気に入った店員さんから買う

買うなら、この人から買いたいな

 

それも大切にしている私に気づいた。

 

買い物をした後に、

それを使う私のことを一緒に考えてくれる店員さん。

 

下着売り場で感じるしあわせは、

なんか特別。

自分を大切にしているって

素直に表現できてる気がするからかな。

 

とても豊かな時間を過ごせました。

 

またパッと

私の心を掴む浴衣には出会えるきがする。

根拠は

大体いつもないんだけど。