こわい、こわい
こわい、こわいよママぁ…
真っ暗な部屋の中、
泣きながら私の腕を探し当て、掴む。
なんだろ
眠りが浅いせいなのかな
この時の私は、
地震を予知したナマズみたいに、
彼女が泣きだす少し前に目をさましていた
私は黙って、彼女の頭を手のひらで包む
もれなく流行に乗っかって、
A型をもらってきた娘。
以前の私なら咄嗟に彼女に掛けたであろう言葉はきっと、
こわくなんかないよ
ずーとママがそばにいるから大丈夫だよ
だったんじゃないかと思う。
だけど
今の私が実際に彼女に掛けた言葉は、
とってもこわいんだね
こわいね
朝までママ、ずーとそばにいるから安心してね。
