あれから一月が過ぎ、父の言葉を借りるなら
弟はやっと人並みに弔われた
若いと骨は、しっかりしていて
頭蓋骨には脳の一部が結着してるような色も見られ
この脳で何を考えていたのか
彼のほんの一部とはいえ、一冊のノートに綴られたびっしりとした文言が
わたしの脳裏を過った
 
すべてではない、一瞬
一瞬、一瞬に彼の頭に過った様々
彼の姿を形付くるには
あまりに過酷なノート
  
思考をノートに書き綴る作業の目的は
思考の整理か
自分の存在の証明
自分への正しい理解
 
彼は、何であったかな


 


今、思えばも
すべては
ただの自己保身
 

今日は
たらこと大葉をオリーブオイルで和えた物
水菜入りの出汁卵焼き
鮭を焼いた物
茗荷と胡瓜の甘酢
納豆を大葉とゆかりの塩気で
 
息子はこうやって地味に酒飲みに育っていくのね
小6男子は、こんなに大人だっけか
頼りない親の元に生まれると
大人にならざるを得ないか
 最近、話すことに思慮が感じられるようななった