あれから一月が過ぎ、父の言葉を借りるなら
弟はやっと人並みに弔われた
若いと骨は、しっかりしていて
頭蓋骨には脳の一部が結着してるような色も見られ
この脳で何を考えていたのか
彼のほんの一部とはいえ、一冊のノートに綴られたびっしりとした文言が
わたしの脳裏を過った
 
すべてではない、一瞬
一瞬、一瞬に彼の頭に過った様々
彼の姿を形付くるには
あまりに過酷なノート
  
思考をノートに書き綴る作業の目的は
思考の整理か
自分の存在の証明
自分への正しい理解
 
彼は、何であったかな