皆さんはこのチャートの人物を見てお金を稼げそう人だなと思いますでしょうか?
チャートをお金を稼ぐという観点だけで見てみたいと思います
太陽は12ハウスでノーアスペクトです。
12ハウスって言うとあまり目立ちたくないタイプで裏方っぽいかな?という印象があるかもしれません。
奉仕、ボランティアや寄付という象意もありますが、稼ぐぞーっていう感じはあるでしょうか?
12ハウスには水星もありますが、こちらもノーアスペクトです。
ノーアスの水星は着眼点が人と違うという良さもありますが、何を考えているのかが伝わりにくいということもありそうです。
水星が12ハウスにあるので尚更その傾向は大きいかもしれません。
2ハウスには土星があります。
倹約家とも言われることが多いですが、お金を使うのも作るのも時間がかかる印象があります。
この土星もノーアスペクトです。
太陽もノーアスですので、あまり長期の計画を立てるのが得意ではないかもしれません。
3ハウスで火星と海王星がコンジャンクションです。
夢は大きくそれに向かって突き進めるという面もありそうですが、思いついたことは何でもやりたいという面も強く、一つのことを継続して長くできないかもしれません。
また火星の行動力を曖昧にしたり、あれさっきまでやろうと思ってたことって何だったけな?ともなることも多いかもしれません。
8ハウスには木星があります。
これは良さそう!という感じですが、必ずしも欲しいものではないことも多いのが8ハウスと言われます。
また遺伝的に恵まれるかもしれませんが、必ずしも金銭的な恩恵に限らないとも言われます。
8ハウスなので今すぐやったー!と思えるような恩恵ではないかもしれません。
11ハウスにある金星もノーアスペクトです。
感性が若々しくミーハーな人というイメージもできますが、これでお金を稼げるでしょうか?
というわけでつらつらと書いてみましたが、この人はお金を稼げる人なのでしょうか。
読んでいてわかると思いますがネガティブな面ばかりあえて書きました。
この方は誰かというと・・・
イギリス・ヴァージングループの創業者・リチャード・ブランソンさんのチャートでした
ヴァージングループとはヴァージン・レコードやヴァージンアトランティック航空などを持つ多国籍企業です。
富豪のチャートだと聞けば今までのネガティブさがぶっ飛ぶと思いますがどうでしょうか。
全てのことは良いも悪いも表裏一体、全ては活かし方次第なんだと思います。
リチャード・ブランソンさんは父親が弁護士、母親はキャビンアテンダントという裕福な家庭出身だそうです。
これは8ハウス木星の金銭的な恩恵があったかもしれません。が、自分ではなかなか気が付かないところかもしれません。
ただディスクレシアで学力も悪く、怪我をおったことから運動も全くできない、という悲惨な学生生活を送っていたそう。
そんな彼が夢中になったのは小説を書くこと。
そこで言語力を向上させ、学生時代には雑誌を作るようになり、そこではミック・ジャガーやジョンレノンへのインタビューも行っていたそうです。
水星ノーアスは学業ではなく、こちらに最大限活かされたかもしれませんね。
そこで学校を中退し、レコードの通信販売を行うように。
それが瞬く間に人気になり、事業をどんどんと拡大。
本、ビデオ、映画にも進出し、ついに航空業にまで参戦していきます。
3ハウスに火星・海王星の思いついたことは何でもやりたいっていう気持ちを上手く活かしているのかもしれません。
3ハウスは交通や旅行も象意なので航空業への夢と情熱もあったかもしれません。
また両親に教えられた「慣習にとらわれずに何事にも挑戦するということ」が彼のモットーだったそうですが、これは8ハウスの木星と11ハウスの天王星トラインでしょうか。
11ハウスにある金星のノーアスも、まさにミーハーな部分や「これがいいんじゃないか?」というフレッシュな感性をマックスに活かしている気がします。
太陽や土星がノーアスなのも長期的な目標は立てにくいかもしれませんが、その分「ワクワクする気持ちを大事にしたい」という彼の精神が表れているかもしれません。
ヴァージンアトランティック航空を作ったときも周囲に無謀だと言われながら、30秒で「やるぜ!」と決断したそうです。
学校の勉強ができないなら、自分ができることだけやる。
計画をたてられないなら、感性と自分のワクワクという直感を信じる。
自分の良いところを最大限活かすのが本当に当たり前ですが、大切ですね。
これは大富豪のチャートだから・・と諦めず、自分のチャートは何回でも懲りずに眺めて、長所だと思えない部分でもどうやったらうまく使えるのか考えていけたら良いのではないかと思います。
ちなみに彼の2ハウスカスプは乙女座ですが、ヴァージン(Vrgin)っていうのは乙女座ですね。
「まだ誰も踏み入れたことのないビジネスをする、自分たちは業界の未経験者」というのが由来だそうで、彼がつけたわけじゃないそうですが、こうやって星の通りに生きているとそういう偶然の一致もあるもんだな、と思ったりしました