今日も前回に引き続き、トランジット土星と流行音楽の歴史を紹介していた番組の内容を紹介したいと思います。
今回も激・長編になってしまいました・・・読むの面倒だと思いますので、興味のある方だけお付き合いください
っていうか日本の音楽でやっても面白そうというか、もうちょっとわかりやすいかもしれないですね。
まあそれはいづれ・・・・
獅子座土星期(1975 - 1978 / 2005 - 2007)
70年代の特徴
・ディスコミュージック・ダンスミュージック:「Saturday Night Fever」
(サタデーは土曜日=土星、Fever=獅子座)
※リリースされた日は、土星が乙女座で留だが、そのあと再び獅子座へ戻っていく時期なので獅子座と乙女座の2つの時期をカバーする
・明るくファンキーでアップビート、派手な音楽
・黒人や同性愛者のアーティストによってディスコ音楽は盛り上がったのでそういうアーティストが沢山出てくる
(セクシュアリティを公表するのはすごく難しい時代でもあったため、自分であるプライドや尊厳、勇気という獅子座の象意も表す)
・Fame(名声)やRoyalty(王族)をテーマにした曲が多い
(デヴィット・ボウイ「Fame」・Queen「Killer Queen」・ABBA「Dancing Queen」)
・太陽、輝くこと、GOLDイメージの曲
(デヴィット・ボウイ「Golden Years」・Earth, Wind & Fire「Shining Star」)
・獅子座土星期の音楽は「派手で大胆」が特徴
その中でも最もこの時期っぽいという曲がQueenの「Bohemian Rhapsody」
00年代の特徴
・ハッピーでホットなクラブミュージック(ネリー・ファータド「Promiscuous」・シャキーラ「Hips don't lie」)
・セルフエンパワーメント、自分の魅力を歌うなど“自分を中心にすること”がテーマの曲が多い
(ビヨンセ「irreplaceble」:ファーギー「glamorous」「fergalicious」)
・太陽・輝くことや笑顔を歌う曲
(ナターシャ・べディングフィールド「unwritten」・リアーナ「Umbrella」)
獅子座土星・サターンリターンの例
エルトンジョン・フレディーマーキュリー・デヴィット・ボウイが獅子座でサターンリターンを迎えている
フレディーマーキュリーは先程も書いたようにこの時期代表曲の「Bohemian Rhapsody」を書いている
デヴィット・ボウイはこの時期にベルリンへ移住し、スポットライトから退き音楽を作ることに集中する
またこの時期「LOW」というアルバムを出すが、タイトルにも彼のドラッグ中毒の精神状態や「Low Profile(目立たないようにすること)」の意味が読み取れる
またこの時期に大げさに強調していたステージ上のキャラクターではない「本当の自分」の側面を出すようになった
このアルバムは後に彼のマスターピースと呼ばれるようになった
乙女座土星期(1977 - 1980 / 2007 - 2010)
70年代の特徴
・引き続きディスコミュージックが主流だが、ヒットチャートはサタデー・ナイト・フィーバーのBEE GEESの名前がたくさん並ぶ
(BEE GEESは兄弟バンド / 兄弟=水星)
・手や腕、肩を使ったダンスが多く見られる(サタデー・ナイト・フィーバー、YMCAなど)
(肩・腕・手は双子座な気もしますが、ここでは水星管轄サインということで話していました)
・ディスコはパートナーがいないシングルの人が人と出会いやすい場所でもあった
シングルという言葉からMaiden(乙女、処女、未婚の)ということばが連想される
・サタデー・ナイト・フィーバーに続くジョン・トラボルタ主演映画「GREASE」のヒット:映画の内容は“車”と“バージン”
・1979年7月12日、シカゴで「ディスコ破壊ナイト」というイベントが行われ、半黒人・半同性愛差別主義者により沢山の黒人音楽のレコードが燃やされる⇢ここからディスコ音楽が少しづつ下火になる
・チャートを席巻していたBEE GEESも他アーティストへの作品を書くという活動に転じていく
(書くことは水星、活動を変化させていくという柔軟さ)
00年代の特徴
ちょっと一旦横にそれますが・・・
ここは乙女座のちょっと変わった性的趣味や乱雑さ(Kink/ Messiness)について語られていました。
乙女座というと清楚さやきちんとしているというイメージがあるので、特に変わった性的趣味っていうところがどこからそうなるのか気になったのでちょっと調べてみました。
この記事によると・・
乙女座も双子座や魚座のように隠してはいるがそこに2面性がある
柔軟宮であるが土サインのため変幻自在な性質をあまり好まず、しばしばそれを抑えようとする
乙女座の一部は清楚できちんとしたままでいたいと思っているが、もう一方は地に足をつけながらも汚れたいと思っているところがある
というわけで、あんまり深掘るとあれなので、このあたりにして。
ここではケイティ・ペリー「I Kissed a girl」・レディーガガ「Porker Face」「Just Dance」などが紹介されていました。
一方で純真さや物語性の例としてテイラー・スウィフト「Love Story」(この頃のテイラーはすごく純真無垢なイメージで、洋服も襟付きのきちんとした服を着ている)
また70年代と同じく手や腕を使ったダンスを入れて、シングルであるということを歌ったビヨンセ「Single ladies」
サターンリターンの例
P!NKがサターンリターン時にアルバム「Funhouse」を出し、自身最高のビルボードチャート2位を獲得する
アルバムタイトルのファンハウス(遊園地のびっくりハウスの意)の由来は「自分がいる箱がもう合わないと感じたら、それを燃やして新しい箱を作れば良い」と感じたことからだそうで、まさにサターンリターンを表したようなタイトル
このアルバムは彼女いわく最も弱くもろい自分を表現していて、悲しみや正直な気持ちを沢山歌っている
このころ結婚生活が破綻しそうになっている時期でもあった
天秤座土星期(1980 - 1983 / 2009 - 2012)
80年代の特徴
・天秤座でグレートコンジャンクションが起こった時期
・70年代のディスコミュージックから、エレクトロでメカニックサウンドの曲へシフトしていくが、その中でアーティストの多くにアイデンティティクライシスというか、どういう方向へ行けばいいか探るような時期でもあった
・女性や女性らしさがテーマの曲(ジョンレノン「Woman」ケニー・ロジャース「Lady」)
・ハート、薔薇、キスなど(ブルース・スプリングスティーン「Hungry heart」ベッド・ミドラー「The rose」)
・アツアツ、ベタベタなラブソング
(ライオネル・リッチー&ダイアナ・ロス 「Endless love」・グローヴァー・ワシントン・ジュニア「Just two of us」)
・女性の権利の公平さがテーマ(ドリー・パートン「9 to 5」)
・バンド“The Police“ が人気に
(ポリス=警察:社会的秩序や法律などの意味、またボーカルのスティングは天秤座に4つ天体を持つ)
00 - 10 年代の特徴
・女性テーマの曲(ケイティ・ペリー「California gurls」)
・愛がテーマの曲(レディーアンテベラム「Need you now」レディーガガ「Bad Romance」: 両方の名前にLadyが入っているのも面白い)
・グループの曲のヒットやコラボ曲が多い(リアーナ・エミネム「Love the way you lie」)
・ニッキー・ミナージュがアルバム「Pink Friday」でデビュー(世界観が全てピンク、バービーみたいな感じが金星ぽい)
サターンリターンの例
ビヨンセがセルフタイトルアルバム「Beyonce」をレコーディングする(発売は土星が蠍座にあるとき)
このころ母親にもなり、改めて「私はこうです」と再定義するようなアルバムタイトル
この頃ビヨンセはロールモデルとして見られることや、自分が型にはまることに疲れたと話し、自分のすべてを見せ表現したいという気持ちを言っていたそう
曲はダークでムーディーなものが多く、恋愛の曲も多いがその多くが旦那さんのジェイジーを意識した内容で、1つのチーム、またパワーカップルの印象を強くする
ブリトニー・スピアーズも天秤座でサターンリターンを迎える時、父親の後見人制度のもとに活動をしていた
父親(土星的)にすべてを管理され、激務をこなしながらも自由のない生活を送る
ビヨンセもブリトニーも全く形は違うとは言え、人間関係やパートナーシップがテーマとなっている
蠍座土星期(1982 - 1985 / 2012 - 2015)
80年代の特徴
・蠍座土星期の代表曲はマイケル・ジャクソン「Thriller」
この曲はちょうど土星が蠍座にイングレスした日にリリースされ、スプーキー(不気味でおばけが出そうな雰囲気)でダーク、そしてハロウィン的な蠍座のイメージ
またこの曲は37週連続1位の記録を持ち、蠍座や固定サインの持つ持久力や忍耐力を表す
・持久力・忍耐力、また蠍座の副支配星の火星から、エキササイズやトレーニングがテーマの曲が多い
(オリビア・ニュートン・ジョン「Physical」・ヴァンゲリス「炎のランナー」・サバイバー「Eyes of tiger」:ロッキー3の主題歌)
・ストーカー、スパイ、秘密をテーマにした曲
(ポリス「 Every breath you take」・マイケル・ジャクソン「 Billie Jean」)
※ポリスのこの曲って一見(一聴?)めっちゃ素敵なラブソングに聞こえますが、歌詞の内容をよく読むと嫉妬と独占欲の混じったストーカー的な曲です大黒摩季の「あなただけ見つめてる」系でしょうか・・もしくはそれ以上。
・女性を性的な物として見るような曲(物議を醸す系)
( ヒューマン・リーグ「Don't you want me」・プリンス「Little red corvette」)
・ハロウィンぽい曲
(レイ・パーカー・ジュニア「Ghost busters」)
00年代の特徴
・2015年はアメリカでBlack Lives Matter運動が激化していたので、耐性・抵抗の社会的情勢
・ダークで激しめな世界観の曲が多い
(ケイティ・ペリー「Dark Horse」・マイリー・サイラス「Wreking ball」(ビルを破壊するときに使う鉄球の意)
ビヨンセ「Drunk in Love」)
・性的な描写が多く物議を醸したのが、ロビン・シック/ファレル/T.I.の「Blurred lines」
レイプを助長するとして多くの批判が寄せられた
また2014年のVMAでマイリー・サイラスとロビン・シックのパフォーマンスがあり、こちらも過剰な性的パフォーマンスが物議を醸した
・ニュージーランド出身のLordeが2014年グラミー賞最優秀レコード受賞(ダークな世界観;彼女の太陽蠍座)
・蠍座土星期末期にリリースされたのがファレル・ウィリアムス「Happy」で途端に射手座的で開放的な曲がヒットした
※蠍座のサビアンシンボルの最終度は「ハロウィンの悪ふざけ」ですが、こういう突然のあっけらかんさも蠍座最終度数ぽいなと思いました
サターンリターンの例
ビリー・アイドルがアルバム「Rebel Yell」(反逆者の叫び)をリリース
そのリードシングルが「Eyes without face」で不気味で蠍座の雰囲気を持った曲
これはフランスのホラー映画「顔のない眼」からインスピレーションを受けて制作された
この時ビリーも自身のリレーションシップの問題を抱えており怒りと悲しみにつつまれていた
そして2度目のサターンリターン時の59歳の時に、この頃の記憶を書いた自叙伝を発売している