今日は中東の国・イランのホロスコープを見てみたいと思います。
そのきっかけはこちらのニュース。
今年9月に起きたイラン人女性の死から政府に対するデモが起きているというニュースです。
亡くなってしまった女性マハサさんはこれから大学生になるという若い女性でした。
彼女ははじめてきた首都テヘランで買い物を楽しんでいたところ、頭に巻くヒシャブが緩かったこと、赤い口紅をつけていたことを道徳警察に逮捕され、拘束されました。
その後、殴られるなどの暴行を受け亡くなったそうです。
、、、本当にひどすぎるニュースです。
もちろん日本でこんなことはまずありえませんが、イスラム圏の国だから仕方がない、ということではありません。
この記事をかいた筆者も14歳のときに同じような経験をし、再犯をした場合は公衆の面前で鞭打ちの刑にすると警告されたそうです。現在はロンドンに住んでいるそうでこんな怖い思いをしなくて良かったと思いますが、自分の国でまだこういう事が行われていることに憤りを感じるようです。
私なんて本当に平和に暮らして、自分の好きな洋服を着たって誰にも怒られないし、すごい恩恵を享受しているんだなと改めて思いました。
自分に今すぐ何ができるってわけではないんですが、とにかくこんな現状があることを知ることも第一歩だと思います。
ではイランのホロスコープはどうなっているか見てみたいと思います。
イランは歴史の非常に長い国ですが、現在のイラン・イスラム共和国は1979年の革命でできた国なのでそのホロスコープを見てみます。
時間は12時で出しましたが、午後3時説を唱える人もいるようなので、ハウスは考慮しません。
太陽はおひつじ座でノーアスペクト。
土星とは150度のクインカンクスになります。
イランは圧倒的な男性優位の社会ですし、もはや独裁なんじゃないかというほど国家の権力がある感じなので、太陽がノーアスペクトなのもうなずける気がします。
秩序を表す土星と国家を表す太陽は無視し合う関係になっていますが、イランは核兵器の問題で散々各国から非難されているようです。
また先程の女性への差別や暴力などが横行しているのも、秩序が保たれていない国だという風に感じます。
(革命が起きる以前は、西洋的な思想を取り入れていて、女性への取締がすごくゆるくなっていた時代があったそうです)
また土星と金星、月でTスクエアになります。
土星は権威・秩序、金星はファッション、月は女性を表しますので、やっぱりここでも女性の外見が取り締まられている国なのだと思います。
時間を午後3時で出した場合のホロスコープ
先程の午後3時説を唱える人は、
✔ 太陽が9ハウスに入ること
(近代化や脱イスラムを目指していたところから、イスラム派が政権を握ったという宗教国家ということから)
✔キロンがMCに乗ること(これも宗教ぽいてことかな?)
で3時を推していました。
3時だとディセンダントに小惑星パラスが乗っていたので、ジェンダーの問題があるイランぽいことではあるかなと思ったりもしました(マンデン占星術で小惑星を見るのか分かりませんが)
というのが、簡単ですがイランのホロスコープでした。
こういうニュースからホロスコープを見るのは不謹慎かな、とも思いましたが自分としてはイランという国の勉強にもなり、問題を考えられるきっかけになりました。
そして何だか悪い面ばっかり書いてしまったように思いますが、昔の留学先でイラン系アメリカ人のルームメイトがいたんですが、彼はめっちゃくちゃ家族愛があって私にもすっごく優しかったので、イランが悪い国だとは全く思いません。
むしろ彼のおかげでいいイメージがある国です。
(個人と国の体制は全く関係のない話ですが、、、)
ただイラン女性たちは「好きなように人生を送り、好きなように自分を演出し、赤い口紅をつける自由を持ちたい」と政権を倒そうとデモを行っています。
そんな当たり前の自由を持っている自分たちが何かを考えられるきっかけになればいいなと思います。