◆亡くなる命。生きる命。~母の死②
ご訪問ありがとうございます。天野使音です。
>>昔話の続きです。
電話もテレビも車も一般家庭では珍しい時代の話です。
母の死も電報で実家に伝えられた時代でした。
母の死は、家族みんなに大きな衝撃を与えました。
警察も来て現場検証したり、
田舎の小さな町では、大きな噂になりました。
どうして死んでしまったんだろう・・
家族それぞれが深い苦悩の中で過ごしました。
霊媒師さんのところにも行ったそうですが、
その理由は、わからないままでした。
当時のお葬式は、お墓で火葬をしていました。
今でも、そのときの情景は、はっきり覚えています。
お墓までの道のりを歩きながら見る景色。
目の前で、「母」が燃えていく光景を
3歳の私は、ただ・・じっと眺めていました。
母が亡くなったとき・・
父は、28歳でした。
祖母は、48歳。祖父は、57歳でした。
それぞれに深い悔恨の傷を遺しました。
明治生まれの祖母は、周りから責められました。
男尊女卑の時代で生きてきた祖母に対する風当たりは強く、
血を吐く想いで過ごす毎日だったそうです。
7人の子どもがいた祖母は、
私を8番目の子として育てる覚悟をしました。
亡くなる命と生きる命。
田舎の大家族の長男の嫁として嫁いだ母にとって、
農作業や蚕の世話で皆が忙しく働いている中を
ひとり休んでいるのは、肩身の狭い想いだったことでしょう。
このまま出産しても育てていけるのかどうか
不安だったのでしょう。
生きていることが申し訳ない
と想ってしまったのかも知れません。
どうして死んでしまったんだろう・・・
そんな想いを抱えて私自身も生きてきました。
生きていて欲しかった・・と
何千回も何万回も想いながら生きてきました。
もしも母と、もう一度逢えるのなら
一緒に空を見てみたいのです。
手をつないで歩いてみたいのです。
大好きなお母さん
もう一度あなたに愛たいです。
もしも、この記事を読んでくださる「あなた」が
つらくて苦しくて死にたいと想ってみえたら・・
それでも、どうか生きてて欲しいのです。
寿の命まで、生きてて欲しいのです。
「あなた」は、生きてて欲しい人なのです。
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記事の中の絵は
soul artist YUKIさん
の絵をお借りしました。
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ごめんなさい。
お許しください。
愛しています。
感謝しています。
ありがとうございます。
最後まで、お読みいただき、ありがとうございます。
いっぱいの愛と感謝をこめて
天野使音 拝