たとえ我が子といえども、土足で踏み込んではいけない領域というものが存在する。
生活上の領域はもちろんのこと、
精神面におけるパーソナルスペースも、
人が人として生きる為には、
必要不可欠なもの。
過干渉と依存の関係においては、その境界線が曖昧になっていると強く感じる。
生まれたばかりの赤ちゃんは、親に依存しないと生きる事は出来ない。
やがて自我が芽生え、親からの自立に向けて、時間をかけてゆっくりと歩み始める。
過干渉の親は、子供のパーソナルスペースにまで足を踏み入れる。
子供を支配する親は、子供のパーソナルスペースを土足で踏みにじり、監視しようとする。
子供を否定することで、親が望む方向へ子供をコントロールしようとする。
否定され続け、自己否定の感情を植え続けられた子供は、親の支配を無意識に受け入れてしまう。
支配する親の元では、子供の自尊心は育たない。
親と子は互いに適度な距離感を保つことが大事。
過干渉と依存の関係を断ち切るには、親と子のどちらかがそれを自覚する他に無いと思う。