(前回のいきさつ)
三年生が始まる4月頃から再発し始めた、mayの自傷行為。
その後は、少し落ちつきを取り戻したかの様に見えました。
でも、それは大きな思い違いでした。
mayは感情の起伏が激しくなっています。
さっきまで楽しそうに笑っていたかと思えば。
自分の意に沿わない事があれば、ほんの些細な事で激しくイライラ。
奇声を発し、大声で泣きわめき。
手で髪をグシャグシャに掻き毟り。
壁などに頭を打ちつけます。
何とかリフレッシュさせようと、あちこちに出かけてみました。
でも、直ぐに元の状態に逆戻り。
mayは今、器に並々と水が入った状態。
だから、少しの水でも溢れ却ってしまいます。
mayがパニックを起こした時。
今までは、自分が落ちつける避難場所に自ら逃げ混み、クールダウンしていました。
それが、今は間に合わなくなっています。
避難する前に、頭をガンガンとやってしまいます。
隠れようと思っても、我慢出来ないんだもん!
mayは、泣きながらそう言いました。
家の中でしか見せなかった自傷行為。
今では外出先でも見せるようになりました。
ショッピングモールのエレベーター前でstarと口論になり、突然壁に頭を打ちつけるmayちゃん。
池の前で鴨の写真を撮っていたら、鴨が飛びたってしまい、泣き叫びながら電柱に頭をぶつけるmayちゃん。
周りの人はびっくりした表情で、私たちを見ています。
でも、周りの痛い視線よりも、痛々しいmayちゃんの姿を見ている方が、ずっとずっと辛いです。
イライラするなら、お父さんにぶつかっておいで。
頭をぶつけるくらいなら、お母さんに向かっておいで。
私たちは、何度もmayにそう言いました。
でもmayはそれを頑なに拒みます。
それがmayちゃんの優しさであり、理性がまだ残っている証。
どうせ、誰も分かってくれないんでしょ!
どうせ、mayが全部悪いんでしょ!
どうせ!どうせ!どうせ!どうせ!どうせ!
mayちゃんの自尊感情は、地の底にまで落ちてしまっています。
何故、こうなってしまったのか。
mayに一体、何があったのか。
思春期が近いから。
確かにそれも間違いなく有ると思います。
でも。
それだけで片付けてしまうには、あまりにも不憫でなりません。
もうこれ以上、黙って見ている訳にはいかなくなっています。
GW空けの今日、心理士さんに電話で相談する事に決めました。
(後編へと続きます)