https://www.frontale.co.jp/goto_game/2023/acl/08.html
待ちに待った、今シーズンのホーム開幕戦。
平日の17時開始で、集客懸念もあったようだが、結果的には1万人は超えたようだ。
心配していた雨も降らず、寒さよりも暖かさに驚く気候だった。
なんだかんだ言って、行けない人も行ける人も理由があるわけで、
優劣の問題ではないのだが、選手のACLに賭ける熱量に比べ、サポが1万人程度というのは、
やはり少し寂しいところではある。浦和とかは凄そうだし、、、。
このあたりのギャップは、お金と時間を消費してまで見に行きたいチーム・選手なのか?
を問われている部分なのだろう。
川崎市及び周辺人口で考えれば、潜在需要はあるはずだし。
さて、全席指定ということもあり、練習開始時刻に着席。
開始早々の失点から、後手後手に追いかける展開で、あっけなく終戦。
最初の2失点は自滅、他の2失点はパワープレーからのチカラ負け(ミドルとCK)。
つまるところ完敗と言ってよいし、極論すればクリザン選手一人にやられただけ。
捕まえきれないし、競り負けも多い。
それにしても凄い機動力の選手だった。
あれだけ大きくてスタミナあった動ける選手が、なぜアジアの中国チームにいるんだ?
ヨーロッパのリーグにいてもおかしくない選手だと感じるぐらいだった。
さてさて、何とも残念なのは結果ではなく、カップ戦の戦い方。
相変わらず公式HPのコメントで、鬼木監督は最後に「ブレずにやっていきたいと思います。」と言っている。
これは、どう点をとるのか?ということであり、攻撃が最大の防御という、自分たちを主語にしたコメントになっている。
でも、冷静になって考えてみると、どうしても絶対に勝ちたいのであれば、もっとガムシャラな戦術があっても良いはず。
確かに、押し込んで攻撃を続ければ、相手のチャンスが減り、失点の可能性も少なくなる。
そのロジックは正論だし追求すべきだろうし、目指すべきところだ。
ただし、何度も何度も書いている通り、スポーツは相手がいる。
相手の長所をつぶし、戦略的に優位に立ちながら戦局を進める手法があっても良いはずだ。
鬼木監督を見続けて思うのは、そういった冷静に自分たちの実力と相手の力量について、ギャップをどう埋めるのか?
という点で対策がみられないところが物足りない。
これは批判でも文句でもなく、大胆さというか割り切りが見られないということだ。
これはもちろん結果論ではなく、試合前にどう手をうってくるか見ものだと期待して部分でもある。
結果的には、何の対策もなかったのだが・・・。
では私だったらどうするか。
相手のキーマンは間違いなく、クリザン選手で競ったボールの回収をチャンスにする狙いになるのは、1戦目でわかっている。
2戦合計だから、ホーム開始時には勝っている状態で始まるのわけで、相手はガムシャラに前からくるはず。
そこまで想定できる。なのであれば、中盤の底に強さと高さのあったシミッチが移籍したので、高井かジェジエウをボランチとしてマンマークさせる。
そのためには家長を外し、後半勝利時のボールキープ役を全うしてもらう。
4-3-3ではなく、4-2-3-1で臨むという戦略をとる。
SHのマルシーニョ―は攻撃のため、もう片方は高さか機動力でセカンドボールを回収させる役割を全うさせる。
アンカーの橘田では競り勝てるわけがなく、CBのどちらかがクリザン選手に当てると、技術力のあるカザイシュビリ選手に回収された時点で大ピンチになる。
ここまでも容易に想定できる。
だからこそ、Wボランチにして、高井かジェジエウにクリザン選手へのボールは全てチャレンジして前を向かせない。
そして回収はCBともう一人のボランチで回収する。
まずは失点しないための最大限の努力をすべきだと考える。
無理にボールを奪おうとせず、できる限りゴールから遠ざけるだけで良かった。
これぐらい大胆な采配をしないと、相手の長所は消せないし、勝利の女神も微笑まないと思う。
20年フロンターレを見続けてきたが、自分たちに矢印を向け過ぎで、極論だが相手へのリスペクト(恐れ)が
見えなくなっている感じはする。
本当にカップ戦を勝ちたいならば、自分たちを弱者と認め、弱者らしい戦い方も身に着けるべきだ。
攻撃的だけでなく、守備でも魅せるチームにするのであれば、球際で戦う姿をみればファンも納得するはずだ。
魅せて勝つのはリーグ戦だけで良い。
アジアはカップ戦は、まったくの別物だという認識を、今年こそは持って欲しかった。
やはり、このあたりで外国人監督の登板が必要かもね。
それにしても完敗だったな、ミスのせいではない。
戦術的な戦略で負けたのだ。