https://www.frontale.co.jp/goto_game/2023/j_league1/29.html
ACLのおかげで増えた金曜日開催のJリーグ。
正直、優勝の可能性がほぼ消滅しているなかで、
ACL・天皇杯と続く連戦に向けて、先発は誰かが最大の見どころだった。
半期決算の棚卸を頑張れるだけ頑張って、試合前に何とか到着。
そしてスタメンを見てビックリ・・・。
GK・CB・SBのメンツを見て、終わったなと。
良い意味で期待を裏切ってくれればよかったのだが、開始10分で予想が当たり、
結果は想定以上の完敗。
モチベーション管理をできなくなって、新陳代謝に失敗した組織の典型のような試合だった。
これは完全に管理職側の問題であり、選手の問題ではない。
仕事も同じだが、特別なスター選手がいない場合は、最適解で役割分担するしかない。
これは逆に言うと、組織全体の底上げにつながるし、多能工化できるし、本人の自信につながる。
上述した通り、優先順位を考えたら、ACLであり天皇杯である。
主力で休ませられたのは、大南と家長だけである。
そういった意味でも、優先順位を間違えた指揮官の責任は重い。
さて、最大の想定内事案は、後方から誰がビルドアップするのか?だった。
上福元も高井もいないなかで、運ばない、縦パスを刺せないCBとGKで、どうやって自分たちの戦いをするのか。
割り切ってCFに当ててて、セカンドボールを拾う作戦を徹底すらしない。
この中途半端な戦術は、指揮官の限界を示しているし、華美な「自分たちのサッカー」に酔っているだけ。
タイミングと優先順位と選手選考の適材適所を考えた戦術が全くない。
これは今期何度も見てきたこと。
怪我人が多発した前半戦の経験が全く活きていないことが残念でならない。
応援歴が長いと、勝ち負けを超えたところに興味がいくようになる。
それは組織の永続性であり、未来へのワクワクドキドキである。
そういった意味で、固定しすぎて挑戦できない指揮官は、限界だろうなと思う。
いつも書いているように、土俵に上がる・バッターボックスに立つ、ことを意気に感じ、
普段以上の力を自分の中から込み上げさせる、ために使うべき試合だった。
年間の長いシーズンであるリーグ戦には、そういった捨て試合もある。
そのあたりは風間さんは肝が据わっていた。
それにしても酷い試合だった。つなげない、運べない、統一戦術がない。
スタッツ以上に、現場の肌感覚は酷かった。
本当の意味でリーグは優勝が消滅したのだから、来期に向けた活用をして欲しい。