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先週に続きまたしても雨、しかも寒い。

シーズンシートは2階の前から2段目なので、屋根の雫が地味に直撃する。

そんなわけで、この日もフロンパークへは寄らず、アップ後半に着席。

 

ようやくCBが連戦になれたことと、GKが変わってことで、どんな変化があるか楽しみにしていた。

だいぶ改善はしているし、意識も意欲も見て取れた前半だった。

フロンターレってどんなサッカー?と聞かれたときに、自分では何と答えるだろうと自問自答した前半でもあった。

攻撃的?パスサッカー?即時奪還?

 

この自問自答は、相馬体制の守備的戦術への移行や、風間体制で開幕からの連続未勝利時にも感じたものだ。

仕事も同じだが、悩んだり迷ったりしたときは基本や原点に立ち返ること。

ではフロンターレの基本とするサッカーは?

 

私としては、「主導権を握って、相手を見て試合を進められる」ことだと思っている。

見始めた関塚・高畠時代は、特殊能力を持った選手に依存したサッカーだった。

風間さん以降は、そこが大きく変わった点だし、これぞフロンターレと言える基本が変わったと感じている。

実現するための方法論として、技術があるわけだが、止めて蹴るはあくまで方法論の一つでしかない。

得点をとるためにどうするか。

それは相手を見て、自分たちが優位になって試合を進めていく、その前進する姿がファンを続けている理由でもある。

横浜のようなスピード感、湘南や札幌のような体力勝負プレス、セレッソのようなアーリークロス、

福岡のような重戦車FWからの波状攻撃、神戸・浦和のようなタレント依存など、

色々なサッカーがあるしどれも違っているから楽しい。

 

私が唯一哀しくなるとすれば、「主導権を握って、相手を見て試合を進める」という方針を捨てたときだろう。

誰か特定の選手に依存したサッカーになったり、ラグビーのような前に蹴って運任せなどのサッカーだ。

 

昨日の試合を見る限り、誰一人として川崎のサッカーを変えようとはしていない。

少し技術が足りなかったり、勇気がなくて前を向いたり運んだりできないだけだった。

だから少しづつ良くなっているし、可能性も感じられる試合だった。

 

何年の日記を書いてきたが、今回ほどゲーム記録の登里の感想と一致した試合はない。

全文引用するが、選手側からすると上記内容そのものだろうと思う。

『相手のプレスに対して、どこが空いているかを認識して前に運ぶような形が必要だと思う。試合の全体像を頭に入れながらプレーしなければいけないと感じた。シンプルにスペースを使ったり、どこが数的優位になっているかを見極めたなかでのボールの動かし方。ボールタッチ数が多くなって、オープンな展開になって、矢印を向けられた状態でパスをすれば相手の思うつぼ。相手とすれば3バックの距離が広い状態で守るのは嫌だと思うので、その間に入ったり、空いているスペースをどう使うか。そこでの判断が大事。自分としては相手が前から来てくれたほうが楽しいし、ボールを動かすタイミングでだいぶ変わる。そこは技術とメンタルの両方が関係していると思う。自信があればボールを動かせるし、相手のプレスを受けすぎている印象がある。余裕を持ってボールを動かせばいい場面もあるし、たとえミスしたとしてもみんなでカバーして取り返せばいい。相手が前から来たときに数的優位を作って、出口を見つけながらボールを動かすことをもっとやっていきたい。』

 

コメント前半は、自分たちが主体的にボールを動かしたいという意思をもっていたが実現しなかったこと、

後半は技術とメンタルの問題から消極的な動きでミスが増えていることを見事に示唆している。

ミスなんてしようが自分で取り返す気概でいれば良いのにとは思うが、負けているときはこんなもの。

特にホームではなおさらで、案外アウェイの方が思い切ってできたりもする試合は何試合も見てきた。

 

なんども書いてきたが、三笘や旗手のようなタレントは頻繁に現れるものではない。

だからこそチームとしてのサッカーをブレずにやり続ける必要がある。

会社だって良い時もあれば悪い時もある、でも信じるものがあれば転職はしない。

倒産せず自分の生活が保障されている限りは。

 

強いて言えば、高さがあって両足蹴れるボランチがいれば、橘田と役割が異なり補完しあえそうだ。

山村や塚川に期待だったのだろうけど、瀬古は橘田互換だし。

何気にシミッチがケガでもしたら、相当に厳しいと思っている。

これは昨シーズンの後半から思い続けているので、今シーズンは補強して欲しかった。