https://www.frontale.co.jp/goto_game/2023/j_league1/03.html
長かったシーズンオフも終わり、ようやく2023年度の初観戦。
開幕戦は仕事でみられず、2戦目のアウェイも予定があり、ようやくのリアルタイム観戦。
シーズンチケットは、SAからSGにかわったものの、通路前だったので日焼けする直射日光だった。
とはいえSAと違い、Gゾーン上なので、終わった以上に声援が大きく聞こえるし、
なにより少し斜めから俯瞰するする試合は、色々な気づきがあった。
ちょうど今「上流思考」という本を読んでいるので、どうしても問題を根本から考えたくなる。
宮代のワントップは溜めが作れず役不足で可哀そう、脇坂と大島のIHは強度が心配だ、
など現象と局面を見ると言いたくなることはあったのだが、「上流思考」でいうと問題は別にありそうだ。
開幕戦と2戦目をしっかり見れていないので、確定的なことはいえないのだが、
問題の根本はCBにあるような気がした試合だった。
特に、運ぶことに難がありそうだ。
止める・蹴る・外すがフロンターレっぽいと言われているけれど、
私は同じくらい『運ぶ』ことも大切だと思っている。
ボールをゴール前に運ぶ手段は色々あるが、この試合はどうしても宙に浮いているボールが多かった。
それだけならまだリスク回避(早い時間の失点が多かったので)で理解できるが、
問題はCBが出すパスの位置が低いということ。
運ぶのはいつも横にばかりで、縦にが少ない。
これは、相手の穴がCBとして見えていないだけでなく、アンカーやボランチを使って、
出して戻しても少なくて、相手を動かして運ぶ『あそび』も少ないという点が気になる。
少なからず谷口不在の影響が見られる試合だった。
高い位置まで運んで相手コートで試合を進めることは、失点リスクを減らし味方同士の距離を近づけてルーズボールも拾いやすくする戦術が、フロンターレの基本だと思っている。
もちろん前提としての、止める・蹴るはあるのだが、さらに大前提としてどこまで運ぶのかというがある。
そういう意味で、奇しくもジェジエウが離脱した後の佐々木と大南のCBには少し可能性を感じた。
特に佐々木の運ぶ技術と意識の高さは、車屋に通じるものがあった。
やはり得点は前線だけの問題ではなく、チーム全体の課題が潜んでいる。
それはCBの動きにあると感じざるを得ない試合だった。
ジェジエウの怪我次第では、田邉のレンタルバックを真剣に考えざるを得なくなってきた。
現代におけるCBの役割と大切さは、本当に大切だなぁと感じる試合だった。
昨晩のブライトン戦を見ても同感だった。
縦に運ぶ意識と縦につけるパスの技術、これがないと相手を押し込めない。
マリノスのような前に早いサッカーや秋田のように保持率を捨てるサッカーでもない。
何が良いかはわからないけれど、これまでを継続していくのであれば、CBの成長と固定に期待するしかない。
問題の上流がCBであることは間違いない。
期待はできそうなので、今シーズンはじっくり待つしかなさそうだ。