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ついにリーグも最終戦。
混みそうな飛田給駅前の歩行者天国は避け、西調布駅から徒歩で。
アウェイゴール裏の席に近く、往復ともに混雑がなくて大正解。
おまけに数年ぶりの声出しと飛び跳ねで、試合後はグッタリ疲労感。
ジェットコースターに乗ったみたいだった。
さて、結果は大逆転勝利。
2017年の仙台戦を思い出すような1名減からの大逆転だった。
とはいえ、感想はいつもと同じで変わらない。
最終節にも関わらず、今期補強した選手がスタメンにもベンチにもいない。
夏に補強はなく、選手の底上げがなく、現状維持は衰退の始まりを実感したシーズンだった。
試合後の公式コメントが、見事に私の実感とあっていて、栄枯盛衰だなぁと。
家長選手
「この試合だけを見たら、みんな勝点3をとるために頑張ったと思う。ただ、それは今日の試合だけの話かなと。」
まさにこれ。この試合のテンションでリーグ戦なんて、続かないしあり得ない。
むしろ最後の5バックはカップ戦のセレッソで見せてほしかった。
そいう意味で戦術の引き出しのなさと遅さが、監督にも見られたシーズンだった。
橘田選手
「もっと自分もやらないといけないなという気持ちでプレーした。」
思ったことをどう表現するかがプロとして必要だなぁと昨日も見ていて感じた部分。
そこが物足りない。いつも言っているが、意識が変われば行動が変わるはず。
行動が変われば結果もかわる、その部分が外に伝わってこない。
具体的に言うと、年間を通したシュートの少なさ。
FWのシャードーの一角ということは、ゴール前に入り込む機会も多い。
だからこそ、失敗を恐れずシュートを売って欲しい。
はじかれたら、昨日の2得点点のように必死に奪い返せばよいだけ。怖い選手になって欲しい。
鬼木監督
「リーグ戦というのは年間を通してのものなので、いろんなところで取りこぼしをした事実があると思います。」
この理由は、走って前からボールを取りにくるチームにシーズンダブルをくらっていること。
湘南とセレッソがその最たるもの。
選手の疲労に対して、安心して入れ替えできるだけの選手がいなかったということ。
ただ一方で、こうも発言している。
「むしろ新しく若い選手をどうやって戦力として育てていくか意識してきました。」
「いろんなところで刺激がもしかしたら必要なのかなと思います。そこはまたクラブと一緒に検証していかなければいけないと思います。」
思った以上に、控え選手たちにハングリーさがなかったかのような発言だった。
これははっきり言ってスカウトの問題。
獲得するときに、本人の目標をどこに置いているのか、どこを目指しているのか、しっかり意識だけでなく、目標に向かって努力し行動できる選手なのかを見極められていないということ。
リーグで優勝を目指すチームでレギュラーになることが、代表への近道だし、海外へも行きやすくなる。
そこまで意識するだけでなく、必死になって自分の武器を磨いているのか。
なんとなくだが、鬼木監督の発言からは物足りなさを感じていたことを匂わせるものだった。
クラブと一緒に検証という発言からも、その無念さを感じさせる。
とはいえ、来期も監督続投のニュースが流れているし、
なにより私の課題認識と監督の発言が、しっかりとリンクしていることが嬉しい。
PDCAをサイクルしようにも、仮説が間違っていると、見事に大失敗になる。
少なくとも仮説の課題設定は間違っていないことが感じられたので、来期も期待したい。
そして来期は、リーグも大切だが、国内カップ戦2冠を目指して欲しい。
それが戦力の底上げにつながるし、勝負への執着を選手が持つきっかけになると思う。
安定期を脱して、カップ戦の強者になれば、また一つ階段を登ることになる。
今はその過渡期だし、この踊り場を超えないと、最大の目標であるACLにはたどりつけない。
ACLはただのカップ戦ではなく、アジア戦略・世界との戦いを見据えられる場所なのだから。
とはいえ、1年間お疲れさまでした。
今シーズンが凝縮した試合でした。
退場者は出る(選手が揃わない暗示)、後半開始早々の失点(リードを守りきれない)、などなど。
あとは、アジア遠征をDAZNで放映してくれれば、文句なし。