漫画も携帯アプリで読めるようなり、ぐっと身近になった。

そして、知らなかった作品が手軽に読みきれるようになった。

 

今作は、マンガBANG!のアプリで、毎日少しずつ無料チャージしながらという、馴染みのない方法で完結。

自分の読みたい速度で、時に戻りながら読む読書と違い、無料期間が決まっているアプリは振り返りが難しい。

ストーリーの伏線に気づいても、有料期間で戻るには抵抗があったりと、なかなか新鮮な読み方だった。

 

今まで読んだサッカー漫画は、キャプテン翼・シュートぐらいの記憶だから、

またちょっと違う切り口で楽しめた作品だった。

青春モノではあるのだけど、構成はスラムダンク。

不良×身体能力×スポーツ

 

スラムダンクの掲載開始は、Wikipediaによると1990年。

そしてANGEL VOICEは2007年。

かなりの歳月を経ているけれど、物語の芯は不変だと再認識した作品だった。

 

難しいルールは出てこないし、戦術もない。

高校生の素人集団だからなのだろうけど、シンプルな展開を登場人物のキャラクターとマネージャーの個性で肉付けする簡潔さが良かった。

作品のタイトルとなる「VOICE」が、you will never aloneってのがずるい。

 

Jリーグも海外サッカーも作品中にほとんど出てこないのに、you will never aloneって。

この文章もYoutubeで曲を聴きながら書いているぐらい、グッと来る。

あの曲は、スタジアムで合唱する曲だと思っていたから、女性が独唱したらどんなかんじなんだろうな、と。

五感を感じられないのが漫画なだけに、五感に訴えようとした作品として記憶に残るのだろう。

リバプールの現地で、この歌を叫ぶのは、夢の1つだな。

 

怪我の多いスポーツだけに、12人で2年を戦い抜くのもね、漫画っぽくて良い。