在宅勤務中に普段読まない本を読もうシリーズ第二弾。

とりあえず月一冊で、来月も挑戦してみる予定。

 

前回は「暴力と不平等の人類史」

 
 
 

 

今回は、多少関連して富の根源と成長、そして税としての再分配という、なかなか難しい話に挑戦してみた。

発売時に大きな話題となった本で、壮大すぎるテーマだったが、なんとか読破。

 

本文608ページ、原注94ページと特大のボリューム。

持ち運びは辛いので、在宅や隠居生活じゃなければ読まないな、こりゃって本だった。

 

正直、歴史も変遷も富に対して現実感が沸かないので、頭に入ってこない。

それでも読みながら気にっていたことは、たったの一つ。

 

自分で努力せず富を維持している人

自分の努力で頑張って富を築いた人

頑張りたくても頑張れない人

頑張れるのに頑張らない人

ざっと4つに分類できると思っている(会社にもいる)けど、

それぞれに対する配分や徴収は異なるべきなんだろうけど、上の2つしか本書では読み取れなかったような気がする。

 

そして、そもそも持てる者は、持たざる者を救うべきなのかってのはあるけれど。

私としては、ストックとフローに分けて考えたい。

ストックには重く、フローには軽い、税金体系にして欲しい。

なぜならフローは将来のストックの源泉であるし、再フローの元にもなる。

だから何をストックにするか考える必要はあるが、著者に共感できる。

 

ただし、後半の頑張る・頑張らないは、配分の議論の中で明確にしていきたい。

私は、頑張るはリスクや挑戦の裏返しだと思っている。

何か始めることによって掴み取ることにつながる。

特に日本人はその部分が少ないのではないかと思っている。

 

自分は3度転職したが、最後の転職時には2人が幼稚園に入園していた。

月額費用だけでびっくりするぐらいの出費だったが、転職することで給与は下がったものの、なんとかストックを活用することで耐えた。

そこを乗り切って、今ではやりがいのある仕事に就けている。

あの時お金以外の部分で決断しなかったら、今の楽しさはなかったはず。

結果はわからないけど、あのときの決断は正しかったと思っている。

 

だけど、頑張ったけど失敗したときの配分が、もう少し手厚い国だと嬉しいかも。

失敗しても何度も立ち上がれる制度。

そのためのお金は、徴税でプールしておく。

そのための頑張った、頑張らないの見極めは難しいだろうけど、考え方はそうあって欲しい。

 

そう考えながら、資本と税を考えると、もっと本書が面白く読めそうだった。

いつかもう一回読もうかな・・・。