世に名高い遠州秋葉山総本山秋葉寺(静岡県浜松市天竜区天竜区春野町領家848)の火まつりが平成29年12月15日(金)16日(土)に執り行われます。
秋葉寺の護摩火渡りの行務(火渡り)は15,16両日行なわれ、16日には七十五膳献供神事も行なわれますが、この神事は秘事となっているようです。また同日は山頂の秋葉山本宮秋葉神社で午後十時頃から防火祭(火の舞)がありますので、15日の夜に秋葉寺に参拝する人が多いようです。
秋葉山の八合目付近にある秋葉寺には車道が通じていないため、春野町領家坂下の九里橋を渡り、一時間半ほど(不慣れな人は二時間以上かかる場合もあります)登山道を登っていくことになりますが、初めて訪れる人が暗い森の山道を歩いて登るのはあまりオススメ出来ません。
駐車場のある山頂側から秋葉山本宮秋葉神社上社を抜けて、20~30分ほど登山道をを降っていけば比較的容易に秋葉寺へ辿り着くことが出来ます。
然し、山頂付近は非常に寒く、雪が降る場合もあるので、防寒着をしっかり着てカイロなどで防寒対策をしていきましょう。森の中は真っ暗なのでLEDの明るい懐中電灯を必ず持って行ってください。携帯電話の簡易ライトでは、足下が充分確認できず、途中でバッテリーが切れると悲惨な思いをします!
秋葉山本宮秋葉神社と秋葉山総本山秋葉寺は、秋葉原の語源にもなった日本で最も有名な火防信仰であり、小さな祠を含めると全国に二万五千社以上あるという秋葉信仰の頂点に立っておりますので、総本山へお参りに来られる方は多少の困難はものとしないようですが…
然し、秋葉山頂から天竜川を見下ろすこの夜景の美しさは代え難く比類の無いもので、この光景を目に焼き付けるだけで遠州秋葉山へ来た甲斐があると実感されると思います。
無事、秋葉寺に辿り着くと温かい火鉢や五平餅も用意されております。
古い文献には、この火鉢からチョロチョロと上がる炎さえ、秋葉では他とは違う不思議な燃え方をするようなことが書いてありますが、今も秋葉寺に来ると不思議な体験をされる方がいるようで…その辺りは是非、ご自身でお確かめください。
夜八時半頃になりますと、大勢の参拝客が見守る中、大黒殿で御祈祷が行なわれ、餅撒きもあります。餅を拾って福を授かりましょう。
毎年、浜北から熱心な秋葉講の人達が来て、お題目を唱えながら練り歩きます。
午後九時頃、いよいよ護摩火渡りの行務が始まります。
御神木の下で行者さん達が松明に聖火を点火
護摩壇に火が点けられました!
燃え盛る炎の中、凧を抱えた行者さんは熱くないのでしょうか?
修行を積めば火もまた涼しいのかもしれません!
行者さんが凧を上空に放り投げて護摩壇から飛び降りると…
炎による上昇気流に乗って『四天の凧』は夜空へ舞い上がります!
炎によってたこ糸が燃え尽き、四天の凧が落下すると、人々はご利益があると云う凧の切れ端を持ち帰ろうと手を伸ばします。
護摩壇が崩れ落ちるまで炎は威勢良く燃え続けます。
秋葉山守による読経、行者さん達は九字を切っています。
火勢が弱まってくると、行者さん達が火渡りを始めます。
まだ、熱そうです…
一般の人達が火渡りを始める頃になると、一応、道が出来ています。
火渡りが終わると、最後はしっかりと消火
12月15日(金)は是非、遠州秋葉山総本山秋葉寺の火まつりへ!