12月17日@大磯港、本来なら今回書いてるのはフツーの釣り日記のハズだった。

 

しかし、幸か不幸か、そうはならなかったんだよ。

珍しく編年体で書きます。

 

ネタがネタだけに、今回スゲー長いからね!

 

時間ないヒトは今度にしな!!!

 

 

18:15~:

JR大磯駅にお仕事早め上がりで釣り道具を抱えたウキウキのガスのりさん登場、つまり今回は電車での釣行

 

18:30~:

 大磯港の東堤防に到着、一人だけいた先客と入れ違いにフェンス前に陣取る

 

こんな場所ね。

フェンス前までが釣り可能な場所で、奥に見えてるテトラは立ち入り禁止。

堤防から海面までは2m以上の高さがあって、まず落ちたら自力では這い上がれない。

 

19:00~:

ブラクリ落とし込み仕掛けにミニゴンズイが掛かる。ハサミでその場で解体して、そのままブラクリ針に切り身を餌として掛けて、投入。

 

19:30 ~:

釣果なし、20:00をリミットと決める。

 

20:00付近:

 そろそろ仕掛けを回収しようと投げ竿リールを巻きながら隣の竿の傍に歩いてると何故か地面が消失、そのまま東堤防外海側へダイブ。

 

ダイブ後1分間以内:

数秒間の間に、 脳裏を恐ろしい速度で思考が巡る。

  メガネが海に落ちた衝撃で飛ばされて無くした、とりあえず身体は沈まない、携帯多分死んだ、助けは水から出ても呼べない、水温そこまで低くない、服を脱いで泳いでいけば砂浜に辿り着ける、地上まで這い上がることができれば、コインランドリーで服さえ乾かしてしまえば、自力で町田まで帰れる。

 

ダイブ後15分間経過:

 

なんせ夜でメガネもないから、ほぼ何も見えない。

大磯の東堤防の断面図を書いてみると

こんな感じで満潮時には水面とほぼ同じ高さくらいの位置に足場にできる、15cmほどの幅のヘリが突き出てる。

完全な暗闇ではないから、どうにか目を凝らして、ヘリを見つけ、とにかく海から身体を引き上げるようと身体を引き揚げようとヘリに手を伸ばしてしがみつく。

海水をたっぷり含んだ服が異常な重さ、三回ほど失敗して海にまた投げ出されるも、なんとか身体をヘリ部分に引き揚げて脚をかけて立ち上がり、とにかく海中ではない乾いた空気中に立った状態でいることに成功。

 

ダイブ後30分間経過:

ここからヘリ上を歩いて砂浜まで歩くか、逆にフェンス奥のテトラ地帯を目指すか数分考える。この時点で身体が冷えきってることを自覚。早くしないと危ない。

車なら迷わず服を棄てていたが、電車で来てしまっていたので、電車で帰る可能性がある間は服を棄てるワケにはいかなかった。

立ってる場所は足を横にしてやっと立って居られる程度の幅しかない、夜の闇の向こう、テトラ側は視界ゼロ、最悪服を棄てて砂浜まで泳ぐ覚悟を決めて砂浜側を目指す。

 

ダイブ後一時間弱経過:

想像以上に歩くのが困難。5メートルも進まない間に二度、脚を滑らせて海中にまたまたダイブ。数メートルは進んだし、時間も経ってるか誰かいるかもしれない、大声で「誰かいませんか!?」と叫んでみる。なんとすぐに頭上に灯りが見てて、「ぉお~、落ちてる~」という男性の声。

 

ダイブ後1時間15分経過:

発見してくれた男性とやり取りをして、堤防の上からひとまずロープを投げてもらう。ロープは細く、自力でよじ登るのは不可能と判明。テトラ奥を照らしてもらうと、なんと途中でヘリが途切れていた。やはり砂浜を目指すしかないという結論に至る。ロープを上から引っ張って支えてもらいつつなんとかゆっくり砂浜方向へ歩き始める。砂浜までの距離は約300メートル。

 

ダイブ後1時間30分経過:

二度ほどバランスを崩し、危うくまたダイブしかけたが男性が渾身の力で支えてくれて、砂浜50メートル地点まで到着、そこで足場のヘリが途切れた。ヴぉくは男性に前もって、「自分が落ちそうだと思ったら絶対、ロープ離してくださいね」と言い含め、実際に何度かよろけて海にダイブしそうになったが、結局この男性は最後までどんだけ危ないシーンでもロープを手放さなかった。

 

ダイブ後1時間45分経過:

もはや足場はないので、覚悟を決めてロープを掴んだまま自らダイブ、水深は腰の高さほど。着衣のために波の抵抗が大きく、冷えきった身体には海水が異常に冷たく感じられる。

疲労と水の冷たさに、奇声で絶叫しながら砂浜までの50mを踏破、砂浜に到着

 

ダイブ後2時間経過:

男性が、当然携帯の壊れてしまったヴぉくの代わりに何かの救助が得られないかと、近くにある消防署に電話をかけてくれた。

電話口で、消防隊員が「ウチの管轄じゃねえ、自力でなんとかしな」、と塩対応。とりあえず、釣り道具達を回収するため、一度、釣りをしていた東堤防へ戻ったが、本気で身体が凍えてしまっていてマトモにしゃべれない、動けない、メガネがないから目も満足に見えない。

結局、ほとんどこの男性がテキパキと片付けてくれた。

水を吸った服がエゲつない重さ。

軽く見積もって30kg以上、今更ながら、こんなん着たまま海からあんな狭いヘリに這い上がった自分にビックリ。

 

ダイブ後2時間15分経過:

とりあえず濡れた服を脱いで、自販機の前に移動、男性が財布も当然ずぶ濡れの文無し状態のヴぉくにタバコと暖かいコーヒーを恵んでくれた。

そこにフェラーリとかNSXみたいなシルエットの車に乗った、男性の知り合いの地元のおじちゃん登場。石原裕次郎おススメの葉山の名店のコロッケを、これまた恵んでもらう。

とりあえずコインランドリーで服さえ乾かすことが出来れば自力で町田まで戻れるとヴぉくはは主張、ここから徒歩圏内に今この時間に営業しているコインランドリーなどないと地元民二人の意見。

助けてくれた男性が車で平塚のコインランドリーに連れて行ってやると申し出てくれて、正直立っているのがやっとなヴぉくは、まさにワラにもすがるキモチで御願いします!と感謝。

 

ダイブ後2時間30分経過:

コインランドリーに到着、雑談しながら服が乾くのを待ちつつ、男性の名前がナカムラさんであることを確認、コンビニでかってきてもらったボールペンでレシートに電話番号をメモ。

 

ダイブ後3時間経過:

乾燥時間30分をかけてもなお、まだまだ生乾き状態だったが、これ以上、ナカムラさんの時間を犠牲にするわけにもいかない。近いうちにお礼に伺うと固く決心しつつ、ナカムラさんの車で送ってもらった平塚駅から町田まで生還。

 

ダイブ後4時間30分経過:

馴染みの飲み屋さんになぜかそのまま飲みに行く。

店員のお姉さんに、「今日の髪型とっても素敵ですよ♡」と褒められる。

ちゃんと、さっき海に落ちてきたんですよ、って言ったのに。

でも、基本チョロいヴぉくは普通にデレとく。

 

事後:

翌朝出勤前:

顔も含めて、あちこち生傷になっているのを発見。

身体は当然、あちこち痛んで重いが、仕事は平和に終わった。

 

翌日18:00近辺:

なんとか予約とれたDocomoショップに行くと、12000円+税払って携帯保証サービスでマルっと交換になると言われる。修理は海水に浸かってしまった時点で論外とのこと。代替機を受け取る。ナカムラさんには、新しいのきてから連絡することに。個人情報、洩れはしないだろうが、何かあったら命の恩人に申し訳なさすぎる。

 

Yahoo!ヘッドラインニュース:

この日、23:00に首都高で14台玉突き事故。

自分がこんな目に合ってる同時刻、さらに不幸な目にあってる人達がいたんだな、とシミジミ。

亡くなった方は、本当に気の毒だが。

 

知人各位:

何をやってるんだバカが!と盛大に怒られるか、大爆笑されるかの二択。

概ね、ネタにはなっているので、後に残る損害はほとんどないから、実は自分的にはメシウマさせてもらったんじゃないかと結論。

 

体調:

風邪ひいたりしないかな、とかちょっと心配だったけど、特にそれはない。

なかったけど、翌日から物凄く、身体のあちこちが妙に痛いし、ダルい。

どこか打ったのかな?病院いった方がいいかな?と、そこまで考えたところで気が付く。

 

いや普通に服着たまま寒中水泳して、いつも支えてる体重に30kg超負荷が増えて、そんな状態でスゲー無理な姿勢で足場にならないような場所を無理やり足場にして300m歩いて、終いに海中を50m走してるからね?

そりゃ筋肉痛に普通になるだろ。

 

 

 

総括:

 

一部始終を図にするとこんな感じ。

全てはナカムラさんのおかげなんだけど、不思議と損した気分にはなってない。

むしろ赤の他人に、ここまで親切にされる経験はとても貴重じゃなかろうか。

一回冬の海に落っこちて助け出されてみると、いかに何気ないこの日常が、トンデモない偶然と奇跡が折り重なって維持されてるってことを、ちょっとは実感できる。

 

今後:

 

海には落ちるもんだという前提で装備をととのえなおす。

沖堤防行きたかったけど・・・・、さすがに怖くなったなあ・・・。

さすがに沖堤防でこの季節落ちたらマジで助からん。

 

一部始終、もしドローンかなんかでずっと撮影できてたら、ワンチャンYoutubeでブレイクできたんじゃね、とか腐ったことをちょっと考えた。

 

 

 

おしまい