3月下旬に日経平均株価が4万円を突破した際にはその後も日本株は上昇してゆくような予想をする人が多かったが、このところの株価は軟調な状況が続いている。大した好材料もないのに急に株価が上昇したかと思えば大した悪材料もないのに突然下落したりする。こういう株の動きの多くはいわゆる投機筋によるものと思われるがどのような意図を持つ売買なのか素人目には全くもってわからない。

 

ここ最近の株価が冴えない要因は多くの大手企業が3月期の年度決算発表で来年度の収益見通しが減益になると発表したこともあるが、やはり円高傾向がいつまでたっても収まらないことが大きい。ニュースを見ていても多くの経済アナリストが円相場予想を外しまくっている状況であり、ほとんど誰の意見も参考にならない。株価予想も為替相場が変動するにつけていろいろな材料を挙げてはいるものの、もはやアナリスト達もまともな説明ができない状況になってきている。

 

米国株はいまだに株価を上げている状況であるが、アメリカの景気が良いかと言えば、やはり日本と同じで庶民レベルの生活はかなり厳しくなっていっていると言われている。アメリカの住宅ローン金利は7%、カードローンの延滞者も増えており、そろそろ限界なのではないかと思うがそれでもアメリカの中央銀行は利下げに動かない。

 

6月12日のFOMCの発表ではつい先日まで年内複数回実施と予測されていた米利下げ回数は年内1回の見通しになってしまった。状況的には年内の利下げは1回も行われないという意見も多く、そうなると当面の円安傾向は続くことになりそうである。

次の株価変動のタイミングはいつだろうか。全くこまったものである。