2月22日に日経平均株価がバブル期からの最高値を34年ぶりに更新し、さらにあっさり4万円を超えたということで報道各社はこれを大きく取り上げた。

 

しかし多くの人にとってはバブル期のような好景気のお祭りムードとは程遠く、どちらかというとしらけムードが漂うばかりである。ニュースではなぜか多くの人が株高で儲かっているような映像が流れているが、実際のところは株取引をやっている個人投資家にとっても大した盛り上がりにはなっていない。僕の現在の保有株はいわゆる交通株がほとんどで、今年に入ってある程度の上昇はしているもののまだ期待を上回る状況ではない。

 

日経平均株価というものはあくまで日経新聞が選出した上場企業225銘柄の平均株価であり、株式市場全体の景気動向を表すものではない。特に最近の傾向としては単価の高い大型株の値上がりが平均株価を押し上げている。まだまだ上がり続けるという評論家もいるが、3月初旬に円高傾向のニュースが報じられたとたんに株価は急落した。

 

今年から新NISAが始まり、このタイミングで投資を始める人も多いと思うが個別株取引というものは難しい。いろいろと情報収集をして業績好調の優良株に投資したつもりでも株価が思った通りに上がるとは限らない。一般投資家にとって短期の株価予測は難しく、ヤフー掲示板の株式スレ民のコメントなどをみたところでまったく参考にもならない。国や金融業界は個人投資家を市場に呼び込もうとしているが、安易に手をだして失敗してしまう人も出てくると思う。

 

来週火曜日には17年ぶりの日銀のマイナス金利政策解除の判断が出る見通しで、恐らく一時的に円高になることで株価にも大きく影響することになるだろう。

 

自分でやってみるとやっぱり個別株保有はメンタル面がなかなかきつい。このスリルが堪らないという人もいるかもしれないが、基本的に投資信託の方がずっと気が楽である。