GWにどこにも行かないのも何なので久しぶりに登山に行ってきた。今回の山は群馬県の荒船山(標高1350M)である。あまり見どころのない山ではあるが、日帰りで行けるし登山の感覚を維持するにはちょうど良い。
日曜日の始発電車に乗って上野へ行き、上野から5:13発の高崎線で6:55に高崎に到着。GWのせいか高崎線は始発にも関わらずかなり混雑していた。高崎からローカル線の上信電鉄に乗り換えて終点の下仁田駅で下車。下仁田と言えば下仁田ネギやこんにゃくが有名だが、観光客はかなり少ない。ここから乗り合いバスに乗って9:15に三瀬バス停で降りた。
三瀬でバスを降りたのは僕だけ。周囲には民家があるが車の通りも少なく人の姿も見当たらない。バス停からのどかな風景の車道をしばらく歩く。天気は良く、時折涼しい風が吹いていて気持ちが良い。しばらく坂道を登ってゆくと相沢登山口に到着し、ここから山道に入る。
山道は道もわかりやすく険しくはないが景観もない道でとにかくずっと登りっぱなしである。最初のうちは新緑が綺麗で気分が上がったが途中から植生が杉に変わり、枯葉の道の歩きにくさに疲労を感じるとともに僕自身の体力の衰えを実感せざるを得なかった。
登山道に入ってからほどんと誰にも会わないまま約1時間半ほど登りきり、11:15にようやく稜線に出た。そこには景勝地の艫岩(ともいわ)の絶壁があり、別のルートから登ってきたと思われる登山客が10人くらいいた。艫岩からの景色はなかなかのもので僕もここで写真撮影して昼めしを食べた。(今回は高崎駅内のニューデイズで買ったおにぎりを食べたのであるが、セブンのコンビニおにぎりに比べるとやっぱりあんまり美味しくない。)
ここから経塚という山頂に向かう計画をしていたのであるが、山は枯れ木のような状況で山頂といっても景観はないと思われるため、山頂には行かずにそのまま下山することにした。今から下山すれば麓の温泉でゆっくり時間を過ごせると考えた。
登ってきた登山道をどんどん降りてゆき、登山口に戻ったところで誰もいない川で水浴びをする。そこからまた車道を降りてゆき、バスを降りた三瀬から分岐する道を登って行き、13:15に「荒船の湯」に到着した。
ここで衝撃の事態が起こる。駐車場に車がないのでおかしいとは思ったが、なんと休業。事前にネットで営業日も調べてきたがそんな情報はなかった。入り口には休業の貼り紙もない。一体どういうことか。あまりのショックに絶句する。(ちなみに家に帰ってから改めて荒船の湯のホームページを確認してみたが、何のお知らせも出ていなかった。)
僕としてはここでゆっくり風呂に入って15:17のバスに乗る予定だった。ちなみにバス運行はそれまで1本もない。途方に暮れ、仕方ないので2時間ほどベンチで昼寝である。その間も10台以上のマイカー客が温泉に来ていたが、みんな休業に唖然として帰っていった。
帰りのバスに乗って下仁田駅に戻り、近くのおみやげ店でビルを買って上信電鉄に乗って高崎に戻り、立ち食いそばを食ってから新幹線で上野へ戻る。
今回の登山はホントに何をしにいったのかわからない残念な内容になってしまったが、登山トレーニングということで納得することにする。