「大鵬が万里を飛ぶ」事業運・起業運の極意

いつも、本ブログを閲覧いただき、ありがとうございます。

「四柱推命　天地人の運勢鑑定」を主宰している深川宝琉です。

最近、企業経営者や政治家からの相談が増え、地方や企業の重要な決断時期について鑑定することが多くなりました。

中国には「大鵬図南（たいほうとなん）」という言葉があります。

鵬（ほう）という巨大な鳥が南方へ飛び立つことを意味し、大きな志を持つことや大事業を計画することを形容して表現します。

人が大事業を計画したり、国家の首長が一大国家プロジェクトを展開しようとする時、まさに「大鵬図南」ですね。

人がサラリーマンやOL勤めを終え、自分で起業して独立する時、はやり、その人にとっては「大鵬図南」です。

鑑定を受ける方々が仕事運を知りたい時、とくに独立開業、分店・支店を設ける時、私はこの言葉が自然と頭に浮かびます。

まず、その人自身が「鵬」になっているか。時を得て、「大鵬」になる時なのか。

それを深く鑑定していきます。

「大鵬が万里を飛ぶ（雲程万里鵬）」という表現も、その一つですね。

中国の「荘子」には大鵬について、次のように記されています。

はるか北方の暗い海に鯤（こん）という巨魚がいる。

それがいったん変身すれば、翼長何千里とも知れぬ鵬（ほう）という鳥となる。

海の荒れる季節、鵬は風に乗って南の海に向かって飛び立つ。

９万里の高さに上り、６カ月の間休むことなく飛び続ける。

易経の最初の卦（か）である乾為天（けんいてん）は龍が成長して飛龍になり、最後は亢龍（こうりゅう＝昇りすぎた龍）が滅びていく姿を表していますが、それに相通じるのが「大鵬」の姿です。

『荘子』の時代でも、すでに鵬は「伝説の巨鳥」として描かれ、鯤という魚が化して鵬という鳥となるストーリー展開になっています。

名横綱だった双葉山は荘子の「木鶏（もっけい）」の故事を普及させましたが、第４８代横綱の大鵬も、やはり、荘子の「鵬」を人々に知らしめました。

鵬は南方の天の池を目指し、貧苦や傷病の重力に抗して飛び続け、人々と時代の元気を分かち合った翼は最終的には池のほとりで静かにはばたきを終えていく。

晩節を汚すことなく、最後の安着をしていくのが真の横綱の姿ということになるでしょう。

白鵬は大鵬の記録を更新しましたが、歴史的記録となるかどうかの判断となる稀勢の里との一戦で物言いがついたことを公然と批判し、横綱審議委員長はその言説を厳しく戒めています。

双葉山や大鵬の名横綱としての風格、言動とは異質の発言に違和感を感じるのは私だけでしょうか。このままでは白鵬は亢龍になってしまう。

清代の小説『続子不語』によると、鵬の羽根は10戸以上の家の上を覆いつくすほどで、巨大な羽や糞が家を壊し、人命を奪うことすらあると評されています。日食は鵬が上空を通過するために起こるという説もあるほどです。

大変強い運を持った鵬の光と影をよくよく知っておく必要があります。

人が事業をスタートする時。

大きな計画を立て、実行する時。

様々な風圧や副作用もあるわけです。

それでもなお、大鵬として立派に飛び立ち、安着していくか。

仕事運を見る上で大鵬の姿は深い教訓となっています。

このところ、直接鑑定でもネット鑑定でも仕事に関するご相談が多く、みなさん、真剣に仕事の転機について見極めようとしておられます。

自分の適職が一体何なのか。今年の仕事運はどうなのか。

転職した方が良いのか、現状のままで耐え抜いた方がよいか。

企業で勤めているサラリーマン、OLは、常に自問自答していることが多いですね。

そんな時、本格的な仕事運を深く本格的に見ることができる鑑定を受けることができれば、方向性が明確になっていきます。

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