中国も日本も菊の季節。
昨年11月、名古屋城では菊花展で賑わっていました。
中国河南省開封市の菊花展では10月18日、宋の時代からタイムスリップして来たと自称する優美な舞踊服姿の女性が「生活が苦しいので、一万元(12万円)で自分が育てた菊を販売したい」と言って参観者の注目を集めています。
この女性(李師師)は「菊を買ってくれたら、私は宋の時代に帰ることができる。ただそれだけを望みにしているのです」と静かに説明。
中国人はいろんな商売を考えますが、これも新たなタイムスリップ商売。
河南省開封市は私も訪れたことがありますが、唐の時代末期、首都・長安(現在の西安)が腐敗し、宋の時代になって首都を開封にしました。観光名所として鉄塔や龍亭、清明上河園(『清明上河図』に描かれた街並みを再現したテーマパーク)などがあり、風光明媚な歴史ある都市です。
菊花展は、その中のテーマパーク「清明上河園」で開かれていて、こんなタイムスリップを使った女性の商魂に中国人女性のたくましさを感じてしまうものです。