「東日本大震災に乗じて尖閣奪取を」は少数の極論 中国人の本音チラリ?! | 福岡占いの館「宝琉館」 ホウリュウの開運鑑定ダイアリー

福岡占いの館「宝琉館」 ホウリュウの開運鑑定ダイアリー

福岡占いの館「宝琉館」の深川宝琉館長が占い(運命学)について綴る開運ダイアリーです。運命学も各占術の書籍のみに盲従せず、実占を通して活きた開運学に醸成することが肝要。おもむくまま雑感を記します。


 香港や中国で運命学を学んだ者としては、中国人や香港人の日本人観がどのようなものであるか、人によって多種多様だと感じます。香港では日本人以上に日本食が愛され、寿司や和食は美味を追求する香港人が多いので、驚きです。音譜


日を新たに命を立つ ホウリュウの開運鑑定ダイアリー  日本の文化、習慣に関しても、造詣が深い香港人が増えています。北海道旅行は大変な人気ですし、東京、大阪、京都などを観光する香港人はかなり多い。中国にはない温泉の習慣もかなり慣れてきています。ニコニコ


 多くの中国、香港メディアは東日本大震災(東北関東大震災)での日本人の助け合いの姿を高く評価しています。3月19日付の香港紙「明報」 は1面トップで、東日本大震災に被災後、日本から帰郷した香港人が、いかに日本人から助けられ、温かい待遇を受けたかを特集して掲載していました。香港でも、日本人の道徳観の高さを全面的に評価しています。!!


日を新たに命を立つ ホウリュウの開運鑑定ダイアリー  香港では3月17日、日本の1980年代アイドル、柏原芳恵さんが東京から到着し、18日夜、香港コロシアムで、長年の友人である香港の歌手・周慧敏(ビビアン・チョウ)さんのデビュー25周年コンサートに出演し、日本の震災被害者のことを憂いながら往年のヒット曲を熱唱しました。


 柏原さんが香港国際空港に到着後、地元メディアが取り囲み、「再来香港真的好開心(再び香港に来ることができて本当に嬉しい)」とちょっぴりたどたどしい広東語(一生懸命練習した努力の跡が見えて香港人に尊敬心を与えます)で答えていました。日本の震災について質問が出ると、「不開心(心苦しい)」と一言。目


日を新たに命を立つ ホウリュウの開運鑑定ダイアリー  これが香港ではかなりインパクトのある発言で、日本への支援の広がりを加速させています。他にも北京や台湾を往来している中田英寿さん(香港では「寿仔」の愛称で親しまれる)や山下智久さん、福山雅治さん、桑田佳祐さんの支援活動などが報道されています。


 台湾では芸能人たちが大々的に日本支援の義援コンサートなどを行い、義援金が相当集まり、日本の震災に大変温かい気持ちがあふれていることが伝わってきます。台湾は非常に親日的です。


 その一方、香港フェニックステレビ(香港鳳凰衛視台) では、東日本大震災や福島原発事故をテーマにした座談会を生放送。出席者の一人が「福島原発事故は、実は地下核実験を起こし、放射能漏れが起きている」と発言し、視聴者からの反響が広がり、風評に尾ひれがついています。香港フェニックステレビは中国国内でも衛星放送で視聴できますので、多くの中国人がこの座談会を視聴して、動揺があったはずです。叫び


日を新たに命を立つ ホウリュウの開運鑑定ダイアリー  さらに、香港紙「東方日報」3月19日付の「神州観察」 という論評欄 で日本が大震災で混乱している機に乗じて、 中国は尖閣諸島(中国名・釣魚島)を奪取すべきだと主張。香港全体が日本支援のムードが高まっている中で異色の論評となっています。爆弾


 香港の東方日報は香港最大部数を誇る大衆紙。同じ東方日報集団の傘下に大衆紙「太陽報」 があり、同様の大衆路線の新聞となっています。大衆紙でライバルとなっているのは蘋果(りんご)日報 で、反中国で民主化推進派。香港に住むと分かるのですが、東方日報の読者は蘋果日報をけなし、蘋果日報は東方日報をライバル視して厳しい視線を向けます。


日を新たに命を立つ ホウリュウの開運鑑定ダイアリー  今回、東方日報がどんな論評内容を書いたのか、日本人としては気になるところではあります。目


 以下、私が翻訳した東方日報「神州観察」欄 の日本語翻訳文と広東語原文を紹介しておきます。翻訳して分かるのですが、彼らは彼らなりの考え方、本音、歴史観があることは理解できますが、この論は、はやり、過激な一部の論調と思います。!!


【神州観察】
日本沈没は虚言でない 中国はいつ釣魚島を奪還するか


 日本が震災や津波、原発事故による放射能漏れ、(霧島などの)火山噴火、厳寒という五重苦に遭い、傷だらけになって被災者が野に満ちている。大自然が起こした亡国の災難は、砲煙を一度も見ない戦争そっくりで、連日、日本の菅直人首相は驚くべき言葉を発し、「東日本壊滅」の最悪の見方や“日本沈没”すら絵空事ではなくなってきている。


 人によっては「中国は日本が国難の時に釣魚島(中国では日本の尖閣諸島を釣魚島と表現している)に出兵せよ。相手の危機に乗じて打撃を与えよ。公明正大な君子の道ではないので国際道徳を失ってしまうが」との主張をする。


 実際、釣魚島は中国領であり、日本の国土ではない。中国は釣魚島の主権を奪還し、本来あるべき姿にもどすのが道理に合う。本来の姿にもどすには、どんな道徳も不道徳とは言えない。鍵を握るのはいつ釣魚島を奪還するのが最適のタイミングなのか、である。


 中国が釣魚島を奪還するには、最小コスト低リスクで成し遂げるべきだが、現在こそ、まさに日本が自分のことで精一杯の時であり、理論上、中国にとって絶好のチャンスだ。問題はだれが度胸を持って「相手の危機に乗じてやろう」と言うかだ。


 日本が強い時、中国はこの件で動くことは出来ない。日本が弱い時も中国は動くことができないとすれば、一体、いつ、釣魚島を奪還することができるだろうか。日本が意気軒昂な時、中国は恐れて「(領土)問題を棚上げする」しかない。日本が現在のように弱った老虎のような時、中国が「徳をもって恨みに報いる」ならば、釣魚島は永年に中国が奪還することはできないではないか。


 歴史を振り返れば、日本は中国を陥れ、荒れ果てさせた。清朝末期、中国が衰亡の危機にある時、日本は隣国の安寧を願わず、日清戦争を勃発させ、遼東半島と台湾を分割占領した。第二次世界大戦中、河南省は大干ばつが発生し、広範囲に草木が枯れ果て、人が共食いする状況だったが、日本は戦争を続け、中国人民を死の苦しみに曝した。


 事実上、中国は徳をもって恨みに報いたが、災いを引き寄せてしまった。日本が関東大震災の時、中国は日本に無数の支援、義援を行った。企業家の王一亭は率先して義援金を送り、日本人から「菩薩の王さん」と呼ばれた。しかし、関東大震災から間もなく、日本は(山東省の)済南を侵攻し、東北三省を強硬占領し、全面的に中国侵略戦争を進め、中国は多大な損害を受けた。それは関東大震災の100倍以上の被害だ。


 中国で天災人禍が起これば国が四分五裂する。外国人は恐れて傍観したまま何も出来ず、あるいは東北地方(中国の遼寧省・吉林省・黒竜江省の東北三省を指す)に出兵して再び満州国を成立させるかもしれない。そうなれば、中国人は自ら人を欺き、仁義道徳も「和をもって尊しとなす」も「能ある鷹は爪を隠す」も、実はすべて虚しい言葉になってしまう。
(香港紙「東方日報」3月19日付「神州観察」欄)


【神州觀察】日本陸沉非虛言 中國何日收釣島
 日本遭受地震、海嘯、核輻射、火山和嚴寒的五重打擊,滿目瘡痍,遍地哀鴻。這場大自然製造的滅國之難,猶如一場不見硝煙的戰爭,連日本首相菅直人也發出驚人之語,要作好「東日本全毀」的最壞打算,可見日本陸沉,已非虛言。
 也有人說,中國在日本國難之時出兵釣魚島,是趁人之危、趁震打劫,非光明正大的君子所為,亦會失去國際道德高地。
以德報怨 自惹其禍
 實際上,釣魚島是中國領土,並非日本國土,中國收回釣魚島主權,名正言順,合情合理,談不上甚麼道德不道德,關鍵是何時收回最合適。
 中國收回釣魚島,應最大限度地減少成本,最大程度地降低風險,而現在正是日本自顧不暇之時,理論上是中國的最佳時機,問題是誰有膽量「趁人之危」呢?
 日本強,中國不敢動手,日本弱,中國又不敢動手,到底何時才能收回釣魚島呢?日本這頭老虎發威時,中國怕得要「擱置爭議」,如今日本這頭老虎病了,中國又要「以德報怨」,難道說,釣魚島永遠也無法回到中國懷抱?
 回看歷史,倒是日本曾經對中國落井下石、趁火打劫。清末中國衰亡,日本不念鄰國安危,反而發動甲午戰爭,割佔遼東半島和台灣;二次大戰中,河南發生大旱,赤地千里,人人相食,但日本卻發動豫湘桂之戰,使中國百姓痛不欲生。
 事實上,中國以德報怨,反而自惹其禍。當年日本關東大地震,中國向日本捐贈無數,商人王一亭率先捐贈,被日本人稱為「王菩薩」,但不久日本製造濟南慘案,強佔東三省,發動全面侵華戰爭,對中國造成的傷害,超過一百次關東大地震。
 假如中國發生天災人禍,國家四分五裂,外國人恐怕不會袖手旁觀,或許又要出兵東北,再成立滿洲國了。中國人往往喜歡自欺欺人,甚麼仁義道德、甚麼以和為貴、甚麼韜光養晦,其實統統是廢話。