2011年(平成23年)の運勢を読み解く | 福岡占いの館「宝琉館」 ホウリュウの開運鑑定ダイアリー

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福岡占いの館「宝琉館」の深川宝琉館長が占い(運命学)について綴る開運ダイアリーです。運命学も各占術の書籍のみに盲従せず、実占を通して活きた開運学に醸成することが肝要。おもむくまま雑感を記します。


 明けましておめでとうございます。クラッカー

日を新たに命を立つ ホウリュウの開運鑑定ダイアリー  2011年(平成23年)は辛卯(かのと・う)の年。九星気学で見ると七赤金星中宮(七赤金星が真ん中の部屋に来る)の年です。音譜


 正確には2011年の立春である2月4日13時33分からが2011年の運勢となります。!!


 旧暦(太陰暦=月の動きで作られた暦、農暦とも言う)で見ても2011年は2月3日が旧正月。中国や韓国は旧正月を新年として祝う習慣が続いています。立春とほぼ同時期であることは珍しく、太陽と月の動きの両方から見ても2011年は立春が年の初めと見て良いでしょう。グッド!


 たとえば昨年(2010年)は立春が2月4日午前7時48分ですが、旧正月は1月25日。2012年(平成24年)は立春が2月4日19時23分ですが、旧正月は1月23日。


 中国の農暦(旧暦)では「19年7閏」法(19年間で7回の閏年を採用する方法)を使っています。昨年(寅年)同様、今年は平年。しかも、2月3日が春節(旧正月)で来年1月22日まで、わずか354日しか1年がありません。通常より11日間少ないのです。来年(辰年)は閏四月があり、1年間が384日あり、ウサギ年である今年よりも1ヶ月長いという特徴があります。


日を新たに命を立つ ホウリュウの開運鑑定ダイアリー  旧正月と立春のズレが大きい
ことが多いのです。そういう点で今年の立春は旧正月との差が1日しかなく、月の調子(陰の動き)と太陽の調子(陽の動き)のリズムが重なる重要な年ということになります。ニコニコ


 いずれにしても、陰(月)と陽(太陽)の両方の動きから見ても、今年の運気のスタートとなる時は2月3~4日。


 この時期から辛卯の年回りが訪れます。


 干支(えと)から、今年の運勢がどうなっているかを見ていきましょう。目


 まず、辛卯の「辛(かのと)」。


 辛(かのと)とは金(か)の弟(と)という意味(五行の金でも陰金)です。


日を新たに命を立つ ホウリュウの開運鑑定ダイアリー  つまり、柔金・貴金属・宝石・ハサミなどを象徴し、人で言えば繊細な芸術家というところでしょうか。


 辛がどういう意味があるのかを知るには、辛の漢字の成り立ちを理解する必要があります。


 「辛」の成り立ちを見ると、秦の時代に完成した篆文(てんぶん)を解説した「説文解字」では「辛は新に通ず」とあり、二つの陽気が一つの陰気を串刺しにするという意味です。つまり、新勢力が旧勢力を激しく殺傷するということ。血を流すほど激しい痛みを伴う革命、革新が起こる年ということになります。今までの旧体制の腐った部分を斎戒・沐浴による清まった精神でバッサリ切り取り、新生していくことです。!!


 卯(う・ボウ)は何を意味するでしょうか。


日を新たに命を立つ ホウリュウの開運鑑定ダイアリー  説文解字では「卯(ぼう)は冒(ぼう)なり」と説明されています。本来、卯とは城の門が開いた状態を意味します。整備された城内で生活していた人が門が開いて内から外へ出て未開拓の地(茆=茅)へ出発する姿です。グッド!


 まさに冒険。パイオニア精神です。干支の卯は太陽が昇る東を意味し、力強い太陽上昇エネルギーがあります。勇ましい冒険精神は良いが、驕慢な心を持つと冒瀆(ぼうとく)になり、大変なトラブルに発展するという反対の意味もあります。


日を新たに命を立つ ホウリュウの開運鑑定ダイアリー  さらに説文解字では「卯(ぼう)は茂(も)に通ず」とあります。万物が太陽の光を浴びて春になり、繁茂するという意味です。しかし、木が茂りすぎて、茆(かや=茅)がある外でピョンピョンはね回ると、茅に絡まって雁字搦(がんじがら)めとなり、物事が紛糾して前に進めない状態に陥るという暗示です。叫び


 ですから、辛卯の年は、旧態依然の体制をばっさり刷新し、根底から覆す改革、革命が必要な時ですが、改革の方法を一歩踏み間違うと、とんでもないしっぺ返しが来るということでもあります。「保守」ではなく、「大改革」が必要な時ですが、パイオニア精神で未開拓な世界へ飛び込み、無から有を生じる大胆な革新をすべき時である一方、そこにはしっかりとした準備と計画を持たずに天を冒瀆(ぼうとく)するような驕慢な気持ちで行うと、物事が紛糾して先が見えない混沌とした事態に陥るということになります。爆弾


 つまり、指導者の大胆なリーダーシップ次第で奏功する場合と、混沌とする場合の二極にはっきり分かれる時です。しかも、前者ではなく、後者になることを充分覚悟すべきです。混沌となった時こそ、「本物は強い」ということになります。!!


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日を新たに命を立つ ホウリュウの開運鑑定ダイアリー  九星気学で見ると、2011年(平成23年)は七赤金星(しちせききんせい)中宮(ちゅうぐう=真ん中の部屋に来る)の年。


 社会全体が「浮かれムード」になりやすく、レジャー・娯楽産業が興隆する時です。衣食住、とくに飲食に関しては高級志向が強まり、グルメがさらに流行していくでしょう。金融、証券、FXなどが再び話題の中心となり、流行カラーは七赤金星の中心色であるピンク、夕暮れの空の色が主流となります。日暮れ前の変化する色合いだからです。夕暮れは色合いの変化が激しいように、年の後半になればなるほど、変化が激しくなるでしょう。メラメラ


 ただし、今年は七赤金星中宮の年の中でも卯年ですので、西の方位が暗剣殺と歳破となっています暗剣殺と歳破が重なる年は凶の意味合いが強くなり、本来、七赤金星の祝い、愛でたい特性が外部からの妨害や突発的な問題でトラブルとなり、予想外の結果をもたらすことがある暗示があります。叫び


日を新たに命を立つ ホウリュウの開運鑑定ダイアリー  さらに七赤金星が中宮に回座すると、かならず三碧木星が坎宮(水の部屋)に入ります。水の部屋に入る部分が全体的に落ち込むことを暗示していますので、三碧木星を意味する広告・宣伝部門や電気・機械関係の業種は革新的な事例以外は不振にあえぐことになります。


 さらに暗剣殺のつく九紫火星を意味する奢侈(しゃし)な高級品や期待してしまう株や証券などの売れ行きが低迷、教育・出版業界も抜きん出て成功を収める例が少なく、全体的には地盤沈下しやすい状況になります。期待できるのはタブレットによる電子書籍や電子メディア関係でしょう。ひらめき電球


 これまでが、一般的な干支や気学での解釈です。


 これからの予想は私の個人的な見解です。


日を新たに命を立つ ホウリュウの開運鑑定ダイアリー  まず、日本は政局が春から波乱含みとなります。政局は極めて不安定です。菅内閣は年末まで持ちません。政局が大きく変化しますが、後半になるほど、うまく行きません。世界情勢は北朝鮮問題が大きなファクターを持つことになります。「ミニ冷戦状態」となり、中国、ロシア、北朝鮮の結束が強まり、日本は強いリーダーシップのある指導者が不在のため、米国と中国の狭間で苦しい外交となるでしょう。天変地異も激しく、気象異常は昨年以上に強まるでしょう。!!


 干支で見ても、気学で見ても、今年は大きな問題を抱える時です。しかし、改革、変革を通して明るい光もあります。世界的な年運の動きを見ながら、自分自身の立ち位置をしっかり見据え、何をすべき時なのか、しっかり計画を立てて実行するよう心がけることがポイントです。グッド!


 天運を得、地運を得、人の和を得て大いに発展する年にしましょう。


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 年頭にあたり、日本で創られた格調高い「冬の星座 」(作詞=堀内敬三、作曲=ウイリアム・ヘイス)という唱歌を紹介します。音譜


一、 木枯らしとだえて
   冴(さ)ゆる空より
   地上に降りしく
   奇(くす)しき光よ
   ものみな憩(いこ)える
   静寂(しじま)の中に
   きらめき揺れつつ
   星座はめぐる


二、 ほのぼの明かりて
   流るる銀河
   オリオン舞い立ち
   スバルはさざめく
   無窮(むきゅう)をゆびさす
   北斗の針と
   きらめき揺れつつ
   星座はめぐる


 いかがですか。ユーチューブ でも を聴くことができます。



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 天を仰ぎ、無限の極大の世界を知ると、地上の細かい目先で悩む人の葛藤は、糾合され、昇華されるのではないでしょうか。DASH!


 年頭、本物の運命学を通し、俯瞰(ふかん)する大きな視野で人生を見つめ直しましょう。グッド!

 今年(2011年)の運勢がどうなるか、気になる人は、私の公式ホームページ「天地人の運勢鑑定」 をご覧下さい。アップ


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