これから、紫微斗推命の基礎となる星の説明や中国での、その星のイメージなどについて徐々に紹介していきます。
まず、紫微斗推命の14主星の一つ、北斗主星(北極星)を意味する紫微星(しびせい)からご説明します。
明代に成立した神怪小説「封神演義(ほうしんえんぎ)」では、周の文王(ぶんのう)の長男・伯邑(はくゆう)を指します。中国では伯邑考と言っています。
伯邑は一国の王の後継者として帝王学を学びましたが、美青年で性格が純粋で優しい王子でした。伯邑は心が大変清純で正義感にあふれ、慈愛があって民衆に尽くす立派な王子でした。
文王が費仲(ひちゅう)たちの陰謀で殷に幽閉された時、伯邑は父の免罪を請うため、殷に出向きました。
その時、殷の王である紂王(ちゅうおう)の妾・妲己(だっき)という淫乱な悪女が伯邑に一目惚れし、夜、みだらな格好をして誘惑しようとしたのです。清純な伯邑はこのみだらな誘惑を激しく退け貞節を守り抜きました。
しかし、怒った妲己は紂王に伯邑から乱暴されたというウソを訴え、その結果、伯邑は色ボケした紂王によって処刑されたのです。
この伯邑が天界にのぼって尊貴を司る紫薇星となりました。
これが紫微斗推命で14主星の筆頭に挙げられる紫薇星(しびせい)です。紫薇星は北極星を意味し、威厳と高い品性がありますが、心が澄む二代目プリンスですので、奥の院で育てられ、高い知性と教養、誇りがあるものの、この世慣れしておらず、世間知らずなお坊ちゃま的な短所があります。
中国ではテレビアニメ『封神榜伝奇』(上海美術電影製片廠)、『哪吒伝奇』(中国中央電視台 、日本名「ナジャ伝奇、封神演義 ~ナタクの大冒険~」)、范冰冰が妲己役を好演したテレビドラマ『封神榜』(中国中央電視台)などがあり、一般民衆に幅広く知られています。
紫微斗推命では紫薇星の長所、短所をふまえながら、各宮に紫薇星が入った時、どのような特性があるかを示しながら、その人の特性や心の内面を見ていきます。
中国では「占いの帝王」と言われるのが四柱推命。「占いの女王」と評価されるのが紫微斗推命です。
四柱推命が太陽の動きで命式を精密に分析しながら、その人の対社会的な能力を見る上で優れた占術であるのに対し、紫微斗推命は月の動きで命盤を作成し、その人の深層心理から潜在的な能力や運勢を見ていく優れた占術です。
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