あしれる終演 | 劇団スターダスト日本一同のブログ

あしれる終演

こんばんは、北風です。

ウイングカップ10参加作品
劇団スターダスト日本第14回公演
「あしれる」
無事終演しました!
たくさんの方にお越し頂き感謝感謝です!

いやー終わったのね
終わっちゃったのね

なかなかに一筋縄ではいかなかった公演だけど、終わると特段寂しさが込み上げてきます

基本的に演出する上でこだわるのは、「人と人との繋がり」なのですが、今回はその繋がりを大切にして、「カレー食堂あしれる」という場所を表現したいということでした。

あしれるに来ると、何故かちょっと明るい気持ちになれる、笑顔になれる、そういう場所にしたいなと

稽古段階では全てが思うように進んでいた訳ではありませんでした。
実際に舞台に立つ役者に「実感」が足りていなかったのかもしれません。

しかし小屋入りして、舞台セットが立ち照明が付くと一変、役者は別人になったかのようにみるみる芝居が良くなりました

やはり劇場、舞台セット、音響照明、衣装の力は偉大だ笑

舞台セットは前回よりも暖かみのある雰囲気が増していて、特に照明はかなり直前でのオファーであったのにも関わらず、凄く素敵な明かりを作って頂きました。
本当にありがとうございました!

どんどん良くなっていく芝居に思ったことがありました。
ほんまにスタニチの役者は素直やなと

スタニチの役者は、周囲を圧倒出来るような巧さは無いし、お芝居への熱量も高いけどもっともっと熱い人はたくさんいると思う。
でも、「その場で起きていること」に一生懸命になれる力はピカイチやなと
要するにめっちゃ素直やなって笑

だから時間は掛かるし手は掛かるけど、本当に僕が思う良いお芝居をしてくれる

僕は、僕が思う良いお芝居をする人達に囲まれているんやなぁって

それは物凄く恵まれたことなんじゃないかと思うんです

結果、1つの作品としてパーフェクト100点!!
では無かったかもしれませんが
その場で起きてる事に一生懸命な役と役者を見守り、一緒にその場に居させてくれた、北風と雄一は幸せもんやなぁと

雄一を演じる上で最後に気を付けたことは、「主観的になる勇気の第一歩」でした

僕にとって主観的になることはそこそこ怖いことなんです

でもそれをしないと皆んなと一緒になれないと思った
その勇気を頑張って少し踏み出した時、本当に演じる事が楽しいと思えました。
そして、そんな自分に付いて来てくれたし、引っ張ってもくれました。

踏み出すべき勇気に気付かせてくれた、今回の公演に関わった人達に本当に感謝しています。

1つだけ裏話で

雄一が窓に付けたあしれるくんを転換以外で外すことは無いのですが、小春役のすみが何故か外してしまい袖中まで持ってハケてしまいました。
その後あしれるくんを外すと照明が変わるという大事なきっかけがあるのに...

袖ですみに、「あしれるくんどこ?」と聞くと真顔で
「取っちゃいました。」
とだけ




いや、どこ!!?って笑


あまりに清々かったのでその場では何も言えなかったです
すみも出番の直前だったのでそれどころではなかったのでしょう
非常に逞しいなと思いました笑

その後、しれっと窓にあしれるくんを取り付けて事なきを得ましたが、どうやって窓に近付こうか?とか袖中で考える時間も楽しかったです笑


最後に良い表情した写真たくさんあるのでそれらを載せて久々のブログを終わりにします


























撮影(@tkd32sh)



劇団スターダスト日本 北風ゆうたろう