闇の女王が隠れたであろう、コロボックル山の事を、
    頭に叩き込んだティーダ。
御婆様「良いかのティーダ、闇の女王は力も強いが、あの魔女は
     策略を得意とする、ユウナの魂だけではなく、お前の
     魂も闇に引込み、吸収しようとするじゃろ。くれぐれも
     だまされるでないぞ!」
   そう言って、ティーダをじっと見上げる御婆様!
御婆様「ティーダ! ユウナの事、くれぐれも頼んだぞ!」
ティーダ「ああ!」
   短く答えたティーダ、その目には決意がありありと
   燃え上っていた。

  いよいよ決戦である、”必ずユウナを取り戻す!”
 そう心に誓いつつ、すっかり暗くなり始めた雪の山の中へ、
 大剣を背負い片手に松明をもって、ティーダは分け入って行った。
  その後ろ姿を、窓からじっと見つめる御婆様。
御婆様「これルナ、お前もそろそろ村へ戻らんか!」
ルナ「分った! 何かあったら呼んでね!」
  そう言って、ルナも魔法を使って家へ戻って行った。

  一人になった御婆様。
御婆様「まだ、誰にも言っておらん事が、ひとつだけあるんじゃ、、。
     それを、、、あの青年が乗り越えられるか、、、、?
    そしてあの青年が、剣に宿る力を、、、自分の力を、、、
      最後の最後まで、信じてくれると良いのじゃが、、、。」
  じっと遠くを見つめるおばば様。
御婆様「なあ、ポロロよ。」
  おばば様は右肩に乗っている、鳥に何気なく語りかけた。

   コロボックル山への道のりは、厳しかった。暗く、おまけに
  雪が深く、行く手の視界を吹雪がさえぎっていたのだ。

 つづく。果たしてティーダはユウナを、無事救出出来るのでしょうか?
   次回をお楽しみに!    ナウシカ