( 解説 ) 斉藤道参吉勝の愛娘、お市の頬には
     焼けただれたようなあざがあった。小さい頃白縫い城
    を強襲された折、火の中から母親を助けようとして被った
    もので、その時市姫は母親を亡くしていた。

 
    道参に、使者は誰が良いぞと尋ねられた光秀。
 「 よほど肝の据わったもの,、、となりますると、
   やはり此処は名古野の勘助が適任かと、、。」
 「 なるほど、勘助なれば機転も利くし度胸も十分じゃ。
   よし!  すぐにのう、呼んでくれぬか?」

   こうして、後日呼び出された勘助は、道参、光秀と内々の
  打ち合わせを済ませた後、駿河の国の使者として東の大国へ
  赴いて行った。

   「東の大国」
    東は房総、南は伊豆、北は信州と広大な領地を抱え、
   駿河の国と相対してきた国であり、数年前まで国境をめぐって
   いざこざを繰り返してきていた大国であった。
    南郡称される地域は伊豆方面を、北郡は信州を抑え、
   曲がりなりにも国内の充実に努めてきていた。
    それも国光と言う武将が、時の主君時綱を補佐し祭り事を
   司っているからと言ってよかった。

    獅子家が領主、司の上国光
  元来温厚な人柄で、内政にひいで当主北条時綱の補佐役として、
  三国の重臣たちの信頼を一身に集めて来た人物である。

 つづく。話が少し硬くなりました。ごめんなさいね~! ナウシカ