日本ダービー【12年】 | 一歩深く競馬を考えてみるブログ

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血統から見出すコース適性を分析し、尚且つラップ傾向を加味した予想をしています。

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『直線でのスピード王決定戦』

▼レース質 スピード&瞬発力

10年 12.6 - 11.3 - 12.2 - 12.7 - 12.8 - 13.5 - 13.1 - 12.9 - 12.4 - 11.3 - 10.8 - 11.3
08年 12.5 - 10.6 - 12.4 - 12.9 - 12.4 - 12.8 - 12.3 - 12.2 - 12.2 - 11.8 - 12.2 - 12.4
07年 12.6 - 10.9 - 12.3 - 12.6 - 12.1 - 12.1 - 12.7 - 12.6 - 12.2 - 11.4 - 11.4 - 11.6

良馬場で行われた近3年のラップですが、10年はレース上がりが33.4秒と超瞬発力勝負になりました。
その傾向として顕著なのが、05年以前で33秒台の脚を使ったのはディープインパクトのみだったのですが、07年に6頭、10年は11頭(32秒台含)もの馬が33秒台の脚を使っています。
以前のダービーは上がりがかかりラスト200mでの踏ん張るスタミナが要求されていた為、ダイワスペリアー・ボールドエンペラー・アタラクシア・ダンシングカラーといったバリバリのスタミナを持った馬が穴を開けていましたが、この傾向はもう消えてしまっています。

逆に、近年は2つの好走パターンがあります。

◆パターン①

10年 ローズキングダム(朝日杯FS1着) 5番人気2着
08年 ディープスカイ(NHKマイルC1着) 1番人気1着
08年 ブラックシェル(NHKマイルC2着) 6番人気3着
07年 ウオッカ(阪神JF1着、桜花賞2着) 3番人気1着
07年 アドマイヤオーラ(シンザン記念1着) 4番人気3着

これらの馬はマイルで速い上がりを使って好走実績がありました。


◆パターン②

08年 スマイルジャック(スプリングS1着) 12番人気2着
07年 アサクサキングス(きさらぎ賞1着) 14番人気2着

この2頭は逆に1800mで先行して粘りこむレースをして好走した実績がありました。


このような結果が出ている理由としては、上述したように直線での瞬発力要素が増しているため、マイルor1800mで好走しているような馬が活躍していると思います。


◎ヒストリカル(ディープインパクト×ノーザンテースト)

きさらぎ賞では上がり最速の32.8の足を使って好走していて、4走連続で上がり最速を記録しています。
今の東京は高速馬場で、とにかく速い上がりが要求されています。
半兄にカンパニー、近親にトーセンジョーダンがいる血統で、この2頭は高速決着の天皇賞(秋)を制していて高速馬場への適性は明らかです。
皐月賞は超特殊な馬場でかなり負担がありそうなレースでしたが、この馬は毎日杯からの余裕のあるローテで消耗は有力馬の中では最も少ないでしょう。


○ワールドエース(ディープインパクト×Acatenango)

ヒストリカル同様、きさらぎ賞で33.0の脚を使っています。
母のAcatenangoはジャパンCを制したLandoを出していて、10年の勝ち馬エイシンフラッシュの母父Platiniと同じ系統で、東京2400mへの適性を見せています。
Acatenangoは80年代のドイツ最強馬で、底力も充分です。
皐月賞はあれだけ外を回って2着を確保したのは素直に評価すべきで、ローテが詰まって余裕があまりない分2番手としました。


▲ディープブリランテ(ディープブリランテ×Loup Sauvage)

好走パターン②からは、この馬を取ります。
東スポ杯以降は全て先行して粘りこむレースをしていて、先行勢ではこの馬が最有力とみます。
前走の皐月賞でも先行して粘りこみましたが、血統的にも母父ネヴァーベンド系、Busted・Lyhardのクロスがある様に先行してバテないスタミナがこの馬の最大の武器です。
今後はマイルにシフトして行きそうですが、この舞台でも充分通用しそうです。


△グランデッツァ、ゴールドシップ、トーセンホマレボシ、ジャスタウェイ



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