『マイラーでも対応可能な2000m - 皐月賞とのラップの違い - 』
▼レース質 スピード&持続力
弥生賞は本番の皐月賞と同じ舞台で行われますが、皐月賞とは全く違うレースになると考えてもらって構いません。
というのは、弥生賞はトライアルということで比較的ペースが落ち着き、中盤で12秒台後半~13秒台のラップが計測され、ここで息を入れる事ができます。
しかし本番の皐月賞はスローになるケースは稀で、弥生賞の様な息を入れる余裕がありません。
昨年は皐月賞が東京開催の為、10年以前の両レースラップを比較してみます。
・10年
弥生賞 12.8 - 11.6 - 12.7 - 13.5 - 13.0 - 13.0 - 12.7 - 12.5 - 12.1 - 12.2
皐月賞 12.1 - 10.9 - 12.4 - 12.1 - 12.6 - 12.5 - 12.3 - 12.1 - 11.8 - 12.0
・09年
弥生賞 12.4 - 11.3 - 12.2 - 13.0 - 13.1 - 13.0 - 12.7 - 12.2 - 11.5 - 12.1
皐月賞 12.1 - 10.8 - 11.9 - 12.1 - 12.2 - 12.1 - 11.9 - 11.8 - 11.7 - 12.1
・08年
弥生賞 12.2 - 11.5 - 12.4 - 12.8 - 12.9 - 12.5 - 12.3 - 11.7 - 11.3 - 12.2
皐月賞 12.2 - 11.5 - 12.5 - 12.6 - 12.6 - 12.8 - 12.3 - 11.2 - 11.5 - 12.5
・07年
弥生賞 12.3 - 10.6 - 11.6 - 12.8 - 12.5 - 12.6 - 12.9 - 11.8 - 11.7 - 11.7
皐月賞 12.2 - 11.2 - 12.1 - 11.6 - 12.3 - 12.3 - 12.3 - 11.6 - 12.0 - 12.3
・06年
弥生賞 12.4 - 11.3 - 12.5 - 12.6 - 12.4 - 12.0 - 12.7 - 12.3 - 11.7 - 11.6
皐月賞 12.3 - 11.3 - 12.0 - 12.1 - 12.3 - 12.0 - 12.2 - 11.8 - 11.7 - 12.2
過去5年を挙げましたが、弥生賞は必ず12秒台後半のラップが入っているのがわかります。
皐月賞は08年は例外的にキャプテントゥーレがスローの単騎逃げを打った事により、ラップが落ちましたが、それでも1Fだけでした。
このラップから読み取れることは、弥生賞では本番の皐月賞に必要なスタミナや持続力を武器にする馬はスピードが足りないということです。
例として、後の菊花賞馬ザッツザプレンティ(03年1番人気6着)や、持続力に長けたロベルト系を持つ馬が敗退しています。
11年 オールアズワン(母父ナリタブライアン) 3番人気8着
09年 セイウンワンダー(父グラスワンダー&母母父リアルシャダイ) 2番人気8着
06年 サクラメガワンダー(父グラスワンダー) 2番人気4着
というように、セイウンワンダー・サクラメガワンダーは後に菊花賞や宝塚記念で馬券になる様な実力馬ですが、弥生賞では敗退しています。
弥生賞と皐月賞は切り離して考えるべきで、本番ではスタミナが足りなさそうな馬を逆に狙います。
具体的な注目馬はまだ目星がついていないので、予想記事で触れたいと思います。