ベストディール | 一歩深く競馬を考えてみるブログ

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血統から見出すコース適性を分析し、尚且つラップ傾向を加味した予想をしています。

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 2月も終わりに近づき、そろそろトライアルが始まる時期になってきました。
2012年クラシック有力馬展望第7弾はベストディール。
京成杯の勝ち馬で、今絶好調なディープインパクト産駒の1頭です。

ベストディール(ディープインパクト×Marchand de Sable)
           ~サンデーサイレンス系×ヌレイエフ系~

①母父Marchand de Sable
母父Marchand de Sableはヌレイエフ系で、日本での産駒はおらず、BMSでもベストディールしかいない模様です。
現役時代は芝10FのG1を1勝したのみと、あまり目立った物はありません。
母コマーサントも現役時代はカナダの芝10FのG1を勝っていて、母系からは2000mへの適性が伺えます。

②クラシックよりダートで大成する配合!?
サンデーサイレンス×Nureyevの配合と言えば、トゥザヴィクトリー・ゴールドアリュール・サイレントディールとダートで一線級の力を持った馬を多数輩出しています。
トゥザヴィクトリーはドバイWCで現在でも破られていない牝馬最高着順となる、キャプテンスティーヴと僅差の2着。ゴールドアリュールはG1を3勝し、種牡馬としてもスマートファルコン・エスポワールシチーを輩出し、日本で生まれたダート配合の王道と言えるかもしれません。
サイレントディールもG1こそ勝っていないものの、初ダートの武蔵野Sでは2着ハギノハイグレイドを0.7秒離す圧勝で、翌年のフェブラリーSでは当時ダート王者のアドマイヤドンの2着と、G1級の力があったのは間違いないでしょう。
その他にフサイチパンドラもこの配合になりますが、ここまで挙げた4頭は明け3歳の重賞では走れるものの、クラシックには手が届きませんでした。
現時点で、サンデーサイレンス系×ヌレイエフ系の配合でクラシックを勝った馬はいません。


○結論○
血統的には何と言っても、②で述べたダート寄りの配合という点でしょう。
その他、突出した点は特に見当たりませんでした。

①皐月賞 判定B-
クラシックで最もチャンスがあるとしたらここでしょうか。
この配合が芝での最大の武器は持続力で、持続力を使うなら同コースの京成杯も勝っている中山芝2000mでしょう。
ただ、スタミナ面では少々不安はあります。

②ダービー 判定C
正直ダービーを走るにはパンチ力に欠ける配合です。
阪神2400mでの開催なら何とかなるかも知れませんが。

③菊花賞 判定C
スタミナ不足です。
この時期にはダート路線に行っている可能性が高そう。


ということで、当馬もクラシックでは厳しそうです。
散々述べたようにダート路線で花開く可能性がある血統ですので、皐月賞の後はジャパンダートダービーを目標にするローテも考えた方がよさそうです。