ゴールドシップ | 一歩深く競馬を考えてみるブログ

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血統から見出すコース適性を分析し、尚且つラップ傾向を加味した予想をしています。

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 2012年クラシック有力馬展望、第6弾はゴールドシップです。
共同通信杯ではディープブリランテを下し注目度が上がっていますが、何と言っても去年の3冠馬オルフェーヴルと同配合という点が最も気になるところでしょうか。

ゴールドシップ(ステイゴールド×メジロマックイーン)
           ~サンデーサイレンス系×パーソロン系~

①旬なトレンド配合?
ステイゴールド×メジロマックイーンといえば、何と言ってもドリームジャーニー・オルフェーヴルの兄弟。
兄ドリームジャーニーは朝日杯FS・宝塚記念・有馬記念とG1を3勝し、弟オルフェーヴルは昨年の牡馬3冠+有馬記念を制し、現役最強馬。
両馬、大舞台に強いタイプで底力・スタミナにも優れています。
この兄弟以外にも京成杯・セントライト記念を勝ったフェイトフルウォーもこの配合で、ステイゴールドはメジロマックイーンとの相性の良さを見せています。
3頭に共通するのはスピードや瞬発力より、持続力やスタミナに優れていて、坂のある小回り(中山・阪神)でのパフォーマンスが光ります。

②母と被る成績
ゴールドシップはここまで5戦3勝2着2回と連対を外しておらず、堅実な走りを見せています。
母ポイントフラッグも6戦目のチューリップ賞まで馬券圏内を外さない堅実な走りを見せていたのですが、7戦目の桜花賞以降は9戦して馬券に絡むことが出来ず、血統的には考えにくいですが早熟だった可能性もあります。

③スタミナに優れた在来牝系
当馬は在来牝系で、これもスタミナに優れた要因の一つと言えます。
父・母父もスタミナに優れていて、全体的な配合としてはスタミナに非常に優れていて、逆に瞬発力には欠ける配合です。
共同通信杯では上がり33.3の脚を使いましたが、レース上がりが33.6というレースですので、評価は慎重にすべきでしょう。

○結論○
この配合で重賞を勝ったドリームジャーニー・オルフェーヴル・フェイトフルウォーは、2000m以上のスタミナが要求されるレースで力を発揮して、当馬は更に在来牝系であることを加味すると同じく距離は少なくとも2000mはあった方がよさそう。
ただ、②で述べた母の要素が唯一の不安要素ですね。

①皐月賞 判定B-
クラシックでは最も紛れの多いレースで、共同通信杯は内枠から先行しましたが、ラジオNIKKEI杯では大外から捲るといった乱暴な競馬が目立ち、皐月賞ではそのような競馬では通用しません。
スタミナの質も当馬は日本的なスタミナが武器なのですが、皐月賞では欧州的なスタミナが要求されることから、若干適性からはズレていそうです。

②ダービー 判定B
近年のダービーは年々瞬発力要素が強くなっていて、瞬発力に弱点がありそうな当馬にはマイナス要素です。
冒頭でも述べましたが、基本的には中山・阪神の方がよさそうです。

③菊花賞 判定B
スタミナに優れていると述べましたが、所謂中距離向けのスタミナです。
サッカーボーイやリアルシャダイといったステイヤー的スタミナが最大の武器になるレースですので、ちょっと違うと思います。


以上、クラシックでは適性としては可もなく不可もなくという感じが続きそうです。
しかしこの配合は大物を出す配合ですので、オルフェーヴルが見せたような成長ができれば、1つくらいはタイトルを手にできるかもしれませんね。